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第103回全国高校野球選手権大会 優勝は智辯和歌山(3回目)

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智辯和歌山が21年ぶり優勝 智辯学園は初Vならず=全国高校野球

第103回全国高校野球選手権大会最終日は29日、甲子園球場で決勝が行われ、智弁和歌山(和歌山)が智弁学園(奈良)を9―2で下し、2000年以来、21年ぶり3度目の優勝を果たした。智弁学園は初の全国制覇はならなかった。

時事通信

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新型コロナウイルスに罹ってしまったおかげ、と言っちゃあ何だかだが、こんなにも多くの試合を観る事が出来たのは、中坊以来じゃないか?

自宅放置状態の時は熱もあり、楽しみにしていた高校野球もPCでヴァーチャル(TV部屋は隔離)流しながら寝込んでいたものの、入院してからは体調的には楽になり(治療の辛さが少しあった程度)高校野球を沢山観るぞとTVカード買いこんだ。ところが悪天候の順延続きで、せっかくの時間が待ちの状態になり、これもまた滅入ったもんだった。

コロナ禍と悪天候に翻弄された2年ぶりの大会。史上最も遅い決勝戦も29日、終わってしまった。

野球は公平の立場で見るものでない。どちらか贔屓を作って見るのが楽しい。その意味では2回戦、3回戦が個人的に大鬼門となった。期待の東日本(関東勢)が流れを掴めないまま敗退を重ねる。順延続きの大会故に地元有利の様相で近畿勢が元気だ。確かに雨の影響もあるだろうが、それが無くとも近畿勢の力は頼もしく、巧者ぶりを目一杯発揮している。

今年も打倒大阪桐蔭がキーワード。甲子園出場を許してしまえば、驚異の優勝率を発揮し、また優勝しかねない。その意味では発症前にバーチャル高校野球で見た大阪大会、準決勝、決勝が惜しかった。関大北陽、興国と、古豪フェチには堪らない甲子園出場チャンスだった。特に興国高校は大阪古豪の中でも校名はそのままなので応援したくなる。

その大阪桐蔭、初戦は何とも後味の悪い8回コールド勝ち。泥田で球が止まってしまうほどの悪コンデション。雨さえ上がれば阪神園芸の願いも空しく止まない雨。敗れた東海大菅生は反撃の好機を掴みかけていたので無念であったろう。選手の健康を考えれば審判団も苦渋の判断。賛否あろうがお天道様には適わないのだ。

2回戦でも順調に得点を重ねる大阪桐蔭、止める事は難しい。ところが対戦する近江高校が終盤1点づつ取返し、ついに逆転勝利。試合後、「番狂わせではない、これこそ近江の野球、強豪と戦う時は3点差以内で付いていく事、これが多賀監督の強い教え」とSNSで語ったのは誰あろうOB林優樹投手。彼が2年時の大会、大阪桐蔭を降すのは林投手しかいないと応援していたものだ。

こうして近畿勢の活躍は4強独占、近畿勢以外には負けずに終わるという記録的な大会となった。

拙垢もいつしか、近江高校熱烈応援垢に変貌していった。何しろTV映えする近江ブルーが見ていて気持ち良い。3投手で挑むも日大三の前に準Vで終わった近江。金足農にツーランスクイズ食らった近江に、是非優勝してもらいたいと願うようになった。1点づつ取るスタイルも強靭なものに思えた。一方、抽選により決勝での智辯対決が囁かれ始める大詰め。

拙垢のキャッチフレーズも「茜軍団切り裂く近江ブルーを見てみたい」に決まったのだ。(←百合子かよ)

準々決勝。個人的には第3試合が事実上決勝戦

明徳義塾vs智辯学園 勝者が深紅の大旗が見立て。今大会智辯学園の強さは本物だろう。小坂監督の選手時代の4強を越えろと発破かければ、明徳義塾。馬淵監督も流石に名匠。際立たないが良いチームを作ってきていた。明桜戦は圧巻でこちらも巧者ぶりが光る。

結果は智辯学園の逆転サヨナラ。セカンド後方へ上ったサヨナラ打を見て「寺本四郎の時と同じ打球」とTweetする人が居て、確かに!!痺れた。まだ少し残っている明徳アレルギー、そろそろ克服しても良い頃合い。好きではないけど。。

第4試合の近江高校。着々と初優勝に向けて進んでいる、かと思われた。。

しかし、9回表に神戸国際大付が驚異の代打攻勢。岩佐投手への連打の嵐が止まらない。ついに4点差を追いついてしまった。試合は10回裏、俊足明石選手を一塁に置き、春山主将の打球で長駆明石生還。サヨナラで準決勝進出。

試合後のインタビュー、多賀監督の表情がすべてを物語るとてつもない試合だった。「最後は金足農戦を思い出しました」

この勝ち方が近江に何を齎すか。実力以上のカルトな力を備えるか、はたまた消耗のみでお釣りが無くなっているか。前者なら初優勝間違い無し、後者だったら良くて準V、四強敗退。・・・結果は智辯和歌山に敗れてしまう。智辯和歌山全く隙を見せない。

智辯和歌山は初戦2回戦の宮崎商がコロナ陽性者多数となり出場辞退。2回戦は不戦勝となり、智辯和歌山が事実上4勝で頂点に立つ可能性が出て来た。

試合日程がなかなか、やってこない最中、智辯和歌山の選手たちの気持ちに思いを馳せた。「智辯和歌山の選手、元気かな。調整とも戦ってるんだな。素晴らしい精神力見せてくれそう。わかんないけど。」

そして決勝、初の兄弟校対決。智辯vs智辯の実現ややこしや。高校野球のセカンドユニフォーム問題、私立なんだし考えて欲しい。例えばジャンケン(トス)で負けた方は白のストッキングにするとかさ・・・」袖章の違いと胸の書体の微妙な違い。解らんて。

決勝当日、1件のTL。「ユニフォームでベルトが見えてるほうが智辯学園、見えてない方が智辯和歌山」確かめると本当だ、一番解りやすい。今までどうだったんだろう。着こなしで区別するだなんて、高度な親切設計。

試合は和歌山校が本校エース西村投手の立ち上がりを攻め4点先制、和歌山校打棒活発。2回裏に本校も2点を返し、勝負は中盤以降へ。

ユニフォームの着こなしからして本校に肩入れして見ているが、和歌山校の二遊間にも魅せられる。遊撃の守備。二塁の溌剌走、セーフティバントは痺れたね。

結局、終盤和歌山校が突き放し、21年ぶり3度目の優勝!!!!

その瞬間驚いた!例のマウンドに集まる歓喜の輪は出現しない。野球部同士で一緒に修学旅行もしたライバル校、これからも続いてく。

後にニュースで知ったのは、歓喜の輪無しは小園投手擁する市立和歌山との県大会決勝も同様。礼に始まり礼に終わる。中谷監督の提案に選手が賛同したものらしい。対戦相手へのリスペクト。ただ、これがニュースタンダードにはなっては欲しくないかな。コロナ禍が落ち着き超満員の甲子園でマウンドに駆け寄る〇〇高校、優勝の瞬間。。。あっても良いと思う。

公立、古豪フェチの自分の中の智辯アレルギーは、すっかり霧消してしまっていた。

公立といえば、母校でも地元でもないけど応援している静岡高校。1回戦敗退となった。接戦の主導権を握りかけた時、相手、新田の中堅手がなかなかの超超美技。あんなの出されちゃ、もうどうにもならない。

もう一つ公立校。長崎商の活躍も光りました。69年ぶり勝利を上げると、関東の頼み二松学舎第付も斥け進撃。3回戦の勝利直前で神戸国際大付に逆転負けを喫してベスト8に公立は0となった。高校野球は逃げ切り勝ちが難しい。表の攻撃のあと1点が取れないがための敗戦が目立った。

何はともあれ、1年先輩の無念とともに、終った2年ぶりの高校野球。宮崎商は無念だったろうが、仕方ない。究極のタラレバ、宮崎商が健康なら、智辯和歌山の優勝も無かったかも。東北学院の辞退には割り切れないモヤっと感が残ってしまい、そこが残念。

Twで知った、高校野球関係の仕事をされている方のイラスト。速攻でフォローさせて頂いた。毎年恒例らしい。原画が欲しくなるくらいの素晴らしいイラスト、智辯智辯の後ろには神戸広陵と高知中央の女子の姿まである。

第103回全国高校野球選手権大会終了。ツクツクボウシの逆転はまだ無い。(※例年、甲子園が終わると鳴き出すツクツクボウシ。遅い今年の高校野球は決勝前に鳴き出す逆転劇があるかと思っていた。。)


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