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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「刺青淫婦 つるむ」

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「刺青淫婦 つるむ」2005年 エクセス 監督:松岡邦彦

酒屋を営む小倉夫婦、美紗子・敏之は、アルバイトに無口な青年・中島を雇った。中島の背中には見事な刺青がある。それを見た者はみな欲望のままに行動し、いつしか中島の周囲の人間関係は徐々に破綻に向かい…

刺青には人を引きつける魅力がある。刺青の魅力・魔力は前半のホテトル嬢弘美(青山えりな)と無口な刺青青年(向井新悟)とのラブ・シーンからして幻想的。
一心に中島を見つめる刺青ホテトル嬢・弘美。長袖シャツを着ていても刺青者には相通ずるところがあり判るらしい。「そうだと思った」・・・。
中島青年の得体のしれない無口な若者像というキャラがなお幻想的な世界へ誘う。
この演出があるから後半の美紗子が不思議と刺青に魅かれ、夢とも幻想ともつかない情事が生きてくる。


深夜にカップ麺をすする中島を疎ましく対応する美沙子だったが・・・
間男は亭主のほうが先に惚れ
何故、敏之は中島青年を気に入ったのでしょう。自分の若い頃に似ていると言ってますが・・・。やはり刺青に魅せられてしまったのでしょうか?

ちょっと前半テンポの悪さに退屈気味だったけれど、終わってみればなかなか良かった。
結局、どこまでが現実でどこまでが夢なのかという夢落ちは、拍子ぬけ甚だしいけれど。

「いい歳して、あんな男にのめり込んじゃダメよ」
「なんで刺青をするの?」
「昔、好きな人がしていた」
「へぇ、あんたものめりこんだんだ。」
・・・・
「私ののめりこんだ人は女だったの」

いつの間にか刺青を施された美紗子と弘美のレズ・シーン

ところで、小倉夫婦の同僚、秋田を刺した男って?・・・そちらはサスペンス方面には行かずに置き去り。

主演の小川はるみはいかにも酒屋あたりで働いていそうな普通のおばさん。
ポスターの顔なんてひどいでしょ。
休日は一人で映画を見て、一人そば屋でビールを手酌。
それがだんだんエロ・シーンを重ねるごとに美しく見えてくるから女性というのは凄い。
白髪染めの傷んだ髪までエロティックに見えてくる。
この人「D坂の殺人事件」や「鏡地獄」に出演していた方。なるほど実相寺監督が好みそうだ。


美紗子より丸みのある熟女、秋田の妻であり小倉敏之の浮気相手。酒井あずさのあっけらかんとした熟女っぷりもよろし。


向井新悟 http://www.yumeka.in/index.php?e=44 

シネロマン池袋

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