「神話的女優」
「ヨーロッパ一九五一年」1952年 伊 監督:ロベルト・ロッセリーニ
Europe '51
アメリカからイタリアにやってきたブルジョワ夫人・イレーネは我が子を自殺で失い・・・。魂の救いを求めて訪ねる工場やスラムの生々しさ、貧しい子供に初めてパンを与えたイレーネの雷に打たれたようなクローズアップが素晴らしい。自責の念から貧しい人々に近づき、やがて愛に目覚めていくイレーネは”聖人”か”狂人”か!?信じるもののために家族や地位すら捨てる姿は、バーグマンの実像と重なる。
バーグマンの到達する至上の愛、聖なる愛。実際に聖職に就くものは俗で理解の外なのか恐怖すら憶えてしまう。至上の愛の源は自己嫌悪。
冒頭ストの中自家用車で帰ってホームパーティーと愛息の間でのバーグマンの忙しなさ。
バーグマンを騒音けたたましい工場の中に置いてみる。
ダム開発上映の映画館の中に置いてみる。
貧困売春宿の中に置いてみる。
監督がそういう事をしてみたくなるのがバーグマンの美貌。自慢か?
精神病棟の女性患者の描写とか印象的。
シネマヴェーラ渋谷
2021年11月
「ヨーロッパ一九五一年」1952年 伊 監督:ロベルト・ロッセリーニ
Europe '51
アメリカからイタリアにやってきたブルジョワ夫人・イレーネは我が子を自殺で失い・・・。魂の救いを求めて訪ねる工場やスラムの生々しさ、貧しい子供に初めてパンを与えたイレーネの雷に打たれたようなクローズアップが素晴らしい。自責の念から貧しい人々に近づき、やがて愛に目覚めていくイレーネは”聖人”か”狂人”か!?信じるもののために家族や地位すら捨てる姿は、バーグマンの実像と重なる。
バーグマンの到達する至上の愛、聖なる愛。実際に聖職に就くものは俗で理解の外なのか恐怖すら憶えてしまう。至上の愛の源は自己嫌悪。
冒頭ストの中自家用車で帰ってホームパーティーと愛息の間でのバーグマンの忙しなさ。
バーグマンを騒音けたたましい工場の中に置いてみる。
ダム開発上映の映画館の中に置いてみる。
貧困売春宿の中に置いてみる。
監督がそういう事をしてみたくなるのがバーグマンの美貌。自慢か?
精神病棟の女性患者の描写とか印象的。
シネマヴェーラ渋谷
2021年11月