2022年4月3日
カネコアヤノ単独演奏会2022春 岡山
倉敷市芸文館
待ちに待った弾き語りのライブ。
ZEPP東京のバンドセットからすっかり身体は弾き語りモードにして臨んだ。
座席はまたしても前方ドセンターである。
当日券も発売されていた。コロナ禍公演のため観客を絞っていたけれど、まだまだオミクロン株感染高止まりの中、蔓延防止も解除されイベント上限撤廃ということで幾らか追加販売をしているのだな。
どのくらい当日券を売ったのか知らないが、会場は1席空けてのディスタンス体制で満員にはならない安全仕様(?)ま、いっか。
初めて生を見たのが、ココキチのインストア弾き語りで、一瞬のうちに、この子カッコいいと魅せられてしまったので、やはり弾き語りには思い入れがある。
自分は去年の弾き語り形式の演奏会を新型コロナに感染入院してしまったため2本すっ飛ばしてしまってるのだ。
直近のバンドセットの熱量やNO WAR0305のステージを見る限り、ひょっとすると過去最高を叩き出す予感に身震いしながら(大げさ)待つ。
白いドレスのようなワンピースで登場
「どこかちょっと」で幕開きってセットリストが堪らない。
2曲目に新曲の「わたしたちへ」バンドセットで歌詞ヒアリング困難でしたが、耳の良い方がSNSに上げてくださっていて、それをじっくり確認噛みしめながら。
それでも一か所、ちょっと解りにくいところがある。
それと、個人的にはカネコアヤノの新曲あるあるなんだが、この曲でも自分はとんでもない空耳を起こしていたのだ。まさかね、だよ。
この日もでかい声で歌い、細い腕で力強くギターをかき鳴らす。そのエネルギーどこに潜んでいるのよ。
白いドレスの下で組んだ左足の先が時々衣装をぐいーんと持ち上げる。なんかその異形感が面白い。
照明もシンプルながらなかなか凝ってる舞台演出。
ステージの魅力として、強弱とか緩急みたいなのがあって、弾き語りだとよりそこが際立ち好きなんですが・・・
この日、勿論、強弱、緩急はあるのですが強。急がより勝ってるように感じ始める。
「ジェットコースター」もやってくれて嬉しいのだけれど、それでもこの日のステージ、自分には緩や穏やかの部分への渇望感が少し生まれてる。力強いアコギもただただ圧倒される。この岡山ではなかったけれど、他ではやったらしいエレキ弾き語りの温かみが1曲くらい欲しかった。アルペジオの落ち着く「やさしい生活」とかも欲した。
明らかにステージ終盤に差し掛かるセトリ、最後は「燦々」
「何でそこまで」というぐらいの迫力が悲痛で聴いてて辛くなってしまった。
怒りなのか悲しみなのか感情が乗りすぎた圧巻の歌唱は泣き声になり涙まで見せたような。こういうカネコアヤノは偶にあるんだけど。
正直ちょっぴり怖かった。。。
ファンの中には弾き語りは「ビリビリ感が伝わって苦手」という方も居る。自分はそれこそもう一つの魅力だと疑わなかったけれど、この日は初めてそんな感覚を味わったような気も。
演奏者も聴く側もその日その日で心の持ちようが違う。常に変化している。そんなセンシティブなものに影響されながら、この日このイベントに立ち会った事の大切さを嚙みしめる。
そのまま岡山駅までまっすぐ戻る予定にしていたけれど、倉敷の駅前でままかりで心を落ち着ける事にした。
翌日、バンドドラムのBobが抜けるとの発表があった。
いつか、そんな時が来るとは思っていたけど、まさか、仙台のバンドセット振替前に急遽の脱退。真相は解らないし、知りたいとも思わないけどなんか考えてしまう。せめて仙台まではやって欲しかった。よくよくの事なんだろうな。この日のステージとの関連性など詮索してもそれは仕方のないことだ。Bob,今までありがとう。いつも後ろの方であまりよく見れてないけど「さよーならあなた」で林くんがガンガン行ってる時のドラムリフかっこ良くて好きでした。カウントも口笛も。
仙台のバンドセット、延期になったため、弾き語り公演の合間にバンドセットが見られると喜んでいたんだけど、弾き語りとバンド、サポートという形式になるという。それもまた良しか。
New カネコアヤノ(バンドセット) 違うて。
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