類家心平
生演奏はリー・モーガン映画の上映後イベントで 栗林すみれとのピアノ・デュオを見てる。
氏に関しては長らく類家新平と誤認していた不届きものですが、最近サブスクでヘビロテっぽくなってる。
特にRS5pbのユニットがお気に入り。
ジャズも幅が広くてどんなジャンルもまあ聴くわけですが、歳を重ねていく中年おじさんの頃、一時ウエストコースト・ジャズのレコードを漁っておりましたが、更に高齢になるに連れ、激しい物を欲するようになっている。
そもそも個人的にジャズの導入は電化する寸前のマイルス、60年代初頭のライブアルバム量産の頃なんでね。いろいろ調べてみるとやはりこのバンドはそのあたりを意識しているよう。とても良いこと。進化を続けていったマイルスが電化に入る直前から少し留まり別路線で進化していった感じ。解らんがな。
ただ、自分のスマホでイヤフォン聴きではこのサウンドの良さは全く伝わらん事は明らか。CD購入したとしても所詮ヘッドフォン使用になるわけで生音で聴くのが一番に決まってる。
ちょっと気になってた渋谷のJazz Barに出演がある(けっこう良く出てるみたい)というので琥珀--amber- 初見参。
隅っこの席を案内されるのは願ったり。左ほっぺ側という事になりますな。
メニューを見るのも苦労する暗い店内。クジャクのオブジェ、天井には和傘風のオブジェ。なかなか独特な世界感。
ピアノ側の壁はミラーになってるのでバンドを左右対称に眺めながらバーボン。
2ステージ
「Danu」「Vida」「Civet」などなど
リズム隊の狂熱のリフによる高揚。まさに現在、身体が欲していたサウンド。
想像以上に中島錠二のピアノパートがある。もっとエレピ主体かと思ってたので。
エレピが入るだけで毛嫌いしていた時期もありましたが、時を隔ててくるとそのあたりは寛容になり。さらにエレピの音は懐かしさを覚えるまでに。
明らかにピアノとは違う楽器、ローズピアノ。アクセントとして使う按配が好ましい。
鉄井孝司のベースがエレキじゃないという拘りも好ましい。
このバンドサウンドに欠かせないのが田中tak拓也のギター。技術的なことはまったく解らんが、いろんな事して楽しませる。
肝心な狂熱のリフを司る吉岡大輔のドラミング。鼻出しマスクはおそらくファッションだろう。この日はハンチング。
黒いつなぎで登場の塁家心平。トランペットは勿論、コンポーザーとしての魅力。オリジナル曲。左ほっぺの異形感。
エフェクター使いの按配も執こくならずにちょうど良い。
このところちょっとした憂さが溜まってたのが見事に解消された。
いずれまた裏を返したくなるバンドです。
2022年6月1日
渋谷宇田川町
Jazz bar琥珀-amber-
【 RS5pb 】
類家心平(trumpet)
田中“tak”拓也(guitar)
中嶋錠二(piano・key)
鉄井孝司(bass)
吉岡大輔(drums)
[ TimeTable ]
Open 19:00
Start 20:00(2set)
[ Entrance ]
¥3,000+2order
(t.change¥500含む)