「奇想天外映画祭2022〈Vol.4〉」
「ワンダーウォール」1968年 英 監督:ジョー・マソット
WONDER WALL
ロンドン。初老の自然科学者オスカー・コリンズはアパートの隣に越してきたジェーン・バーキンを偶然見つけた壁の穴から覗いているうちに、研究対象を”若いキュート”な彼女に変えてしまい夢と幻想の世界にはまり込んでしまう。イギリス時代最後の主演作となったバーキンはセリフ一切なし(ただ覗かれるだけの不可思議な役どころ)。音楽はサントラ盤が最初のアルバム「不思議な壁」となったジョージ・ハリソンが担当。インド・テイストのサウンドが全編に響き渡る。
独身老科学者がひょんな事から覗く物が顕微鏡から壁の穴に変わってしまい、隣のモデル女性・ジェーン・バーキンの肢体恥態を覗くうち研究所も休み続けてドラッグのように虜となるサイケ・ファンタジー。
台詞無しで彼氏とイチャイチャしたりするジェーン・バーキンの可愛さ。少ない台詞でパントマイム的に楽しく動き回る老科学者の可愛さ。
孤独で変人な老人の若くて綺麗な女への恋心。倒錯な夢と妄想。とりわけ重要なのはジョージ・ハリソンの音楽。
中学でビートルズが好きになり特に解散後のジョージ「オール・シングス・マスト・パス」「リビング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」を聴き倒してた。このアルバムの存在は知っていてもインドに傾倒するジョージは理解の外で今の今まで完全スルーしてきた。
しかし、これが良いのである。映像を伴うから尚更なのかもしれない。確かにインドに寄りすぎではあるが。上映も十分デカかったが爆音上映で観たかった。
蝶の標本や蟷螂、雑然とした膨大な書類に囲まれる科学者の部屋も良いが、片付いてるジェーン・バーキンのセルフポートレイトだらけでサイケな部屋がカッコいい。中二階。
洋服掛けを鋸で切断しようと悪戦苦闘する科学者がウッド・ベースごっこしてんの好き。
新宿 K’sシネマ
2022年10月
「ワンダーウォール」1968年 英 監督:ジョー・マソット
WONDER WALL
ロンドン。初老の自然科学者オスカー・コリンズはアパートの隣に越してきたジェーン・バーキンを偶然見つけた壁の穴から覗いているうちに、研究対象を”若いキュート”な彼女に変えてしまい夢と幻想の世界にはまり込んでしまう。イギリス時代最後の主演作となったバーキンはセリフ一切なし(ただ覗かれるだけの不可思議な役どころ)。音楽はサントラ盤が最初のアルバム「不思議な壁」となったジョージ・ハリソンが担当。インド・テイストのサウンドが全編に響き渡る。
独身老科学者がひょんな事から覗く物が顕微鏡から壁の穴に変わってしまい、隣のモデル女性・ジェーン・バーキンの肢体恥態を覗くうち研究所も休み続けてドラッグのように虜となるサイケ・ファンタジー。
台詞無しで彼氏とイチャイチャしたりするジェーン・バーキンの可愛さ。少ない台詞でパントマイム的に楽しく動き回る老科学者の可愛さ。
孤独で変人な老人の若くて綺麗な女への恋心。倒錯な夢と妄想。とりわけ重要なのはジョージ・ハリソンの音楽。
中学でビートルズが好きになり特に解散後のジョージ「オール・シングス・マスト・パス」「リビング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」を聴き倒してた。このアルバムの存在は知っていてもインドに傾倒するジョージは理解の外で今の今まで完全スルーしてきた。
しかし、これが良いのである。映像を伴うから尚更なのかもしれない。確かにインドに寄りすぎではあるが。上映も十分デカかったが爆音上映で観たかった。
蝶の標本や蟷螂、雑然とした膨大な書類に囲まれる科学者の部屋も良いが、片付いてるジェーン・バーキンのセルフポートレイトだらけでサイケな部屋がカッコいい。中二階。
洋服掛けを鋸で切断しようと悪戦苦闘する科学者がウッド・ベースごっこしてんの好き。
新宿 K’sシネマ
2022年10月