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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「肉体の冠」

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「ヌーヴェル・ヴァーグ前夜」

「肉体の冠」1951年 米 監督:ジャック・ベッケル
Casque d'or

ボートから降りて走り出す女たちと追う男たち、そこから社交場のダンスへと続く疾走感。踊る男女が視線を交わすだけで恋に落ちるシーンの説得力。ギャングと娼婦と元犯罪者、はぐれ者たちの闘いと熱い友情が絡まりながら衝撃のラストへ向かう。カウリスマキやクロード・ミレール、濱口竜介らが絶賛するベッケルの代表作。

美しいブロンドの髪を兜型に結っていることから、黄金の兜と呼ばれる娼婦マリー。彼女にはロランという情夫がいたが、彼への恋心は冷め、気まずくなっていた。ある日彼女は、カフェで仕事をしていた大工のマンダと恋に落ちる。激しい決闘の末、マンダはロランを殺してしまい、マリーを連れて逃亡するのだが……。



ダンスの回転と美しく決まる平手打ち。

ファムファタール、シモーヌ・シニョレ(娼婦?)のキャラの魅力、アップの時は常に紗がかかっていて美しく見せる。
二重の三角関係の行方は常にシモーヌ・シニョレにかかる。



お髭大工の色男、セルジュ・レジアニかわゆい。



舞台は19世紀フランスで警察の杜撰さがストーリー推進に欠かせない要素。
愛する男の処刑を高層ホテルから見届けられるってのも凄い。

冒頭のボートピクニックから社交場の酒場への駆けっこが秀逸。













シネマヴェーラ渋谷
2023年1月



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