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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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三遊亭円朝 「怪談牡丹燈籠 怪談乳房榎」

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怪談牡丹灯篭 怪談乳房榎 (ちくま文庫)三遊亭円朝筑摩書房発売日:1998-08ブクログでレビューを見る»

夏は怪談噺で。
山本薩夫の「牡丹燈籠」を見て、再読。
やっぱり面白い。映画にもなる幽霊話はお札はがしの段、ほんの一部。前後に絡み合う飯島家騒動、忠僕、孝介の仇討・・・。

円朝の口演速記だから、寄席その日の独立した話でも楽しめる切れ場の持って行き方。全体を通すと整合しない感じもあるけれどそれはそれで良いのです。

なんと、幽霊話と新三郎の死は伴蔵自身が仕込んだ計略であったと告白する場面がある。えーっ!牡丹燈籠幽霊は作り話だったのぉ?・・・これは悪人伴蔵による悪びれであり、実際に幽霊は出たと思うべきか。
女房お峰まで殺してしまう伴蔵の悪ぶりは凄いけれど、キャラクターとしてはお峰に唆される気の弱い伴蔵という山本薩夫作品の方が魅力的。やはりあの映画は伴蔵(西村晃)とお峰(小川真由美)のキャラに尽きる。

「怪談 乳房榎」
この「おきせ口説き」は円生のレコードで何度も聴いている。悪縁の浪江とおきせ。浪江の卑劣な口説きに嫌々屈するおきせが、回を重ねるごとに浪江に魅かれてしまう被虐的な展開は超一級のエロ話。
性的描写など一切無いのに、そそられちゃいます。「包丁」の口説きなんて可愛いものだ。
真与太郎の仇討は急展開にすぎるけどね。

前回読んだ時は読後、早速、板橋区赤塚、松月院の乳房榎を見に行ったけ。バス停裏(脇)の柵内にあり写真撮りにくかった憶えあり。

「牡丹燈籠」1968年

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