「秘密の森の、その向こう」2021年 仏 監督:セリーヌ・シアマ
Petite maman
大好きだった祖母を亡くした8歳の少女ネリーは両親に連れられ、祖母が住んでいた森の中の一軒家を片付けに来る。しかし、少女時代をこの家で過ごした母は何を目にしても祖母との思い出に胸を締め付けられ、ついに家を出て行ってしまう。残されたネリーは森を散策するうちに、母マリオンと同じ名前を名乗る8歳の少女と出会い、親しくなる。少女に招かれて彼女の家を訪れると、そこは“おばあちゃんの家”だった……。
森の中で静かに紡がれていく寓話な感じが好ましい。
仕掛けられたSFな設定も興味深い。
8歳の少女ネリーが同じ歳の母マリオンと友達になって何を思うか?母親の中の微かな記憶、その後の人生に何を及ぼしたか?(彼女は家を出てしまっている設定)さらには亡くなったばかりの祖母。そのまた母のネリー(登場はしない、名だけ)
双子だという二人の少女のキャスティングがとても良い。(ネリー:ジョセフィーヌ・サンス、マリオン:ガブリエル・サンス)
特にネリーのまだヨチヨチ歩きみたいな姿はかなりツボった。
ピザをふざけながら作ったり、双六ゲームをしたり、大人びた演劇に興じたり。
冒頭の運転している母親に後部座席からお菓子を食べさせるシーンとラストの名を呼んでのハグにほっこりした。
髭を剃ったパパに「カッコいい」と控え目に呟くのたまらん。
池袋 新文芸坐
2023年2月
Petite maman
大好きだった祖母を亡くした8歳の少女ネリーは両親に連れられ、祖母が住んでいた森の中の一軒家を片付けに来る。しかし、少女時代をこの家で過ごした母は何を目にしても祖母との思い出に胸を締め付けられ、ついに家を出て行ってしまう。残されたネリーは森を散策するうちに、母マリオンと同じ名前を名乗る8歳の少女と出会い、親しくなる。少女に招かれて彼女の家を訪れると、そこは“おばあちゃんの家”だった……。
森の中で静かに紡がれていく寓話な感じが好ましい。
仕掛けられたSFな設定も興味深い。
8歳の少女ネリーが同じ歳の母マリオンと友達になって何を思うか?母親の中の微かな記憶、その後の人生に何を及ぼしたか?(彼女は家を出てしまっている設定)さらには亡くなったばかりの祖母。そのまた母のネリー(登場はしない、名だけ)
双子だという二人の少女のキャスティングがとても良い。(ネリー:ジョセフィーヌ・サンス、マリオン:ガブリエル・サンス)
特にネリーのまだヨチヨチ歩きみたいな姿はかなりツボった。
ピザをふざけながら作ったり、双六ゲームをしたり、大人びた演劇に興じたり。
冒頭の運転している母親に後部座席からお菓子を食べさせるシーンとラストの名を呼んでのハグにほっこりした。
髭を剃ったパパに「カッコいい」と控え目に呟くのたまらん。
池袋 新文芸坐
2023年2月