「境界線に立ち続けた表現者 追悼 崔洋一」
「平成無責任家族・東京デラックス」1995年 東宝 監督:崔洋一
家業が詐欺師で“騙されるより騙せ”を家訓とするとんでもない一家が巻き起こす騒動を描いたコメディ。監督は93年に映画賞を総ナメにした「月はどっちに出ている」の崔洋一で、脚本は前作でもコンビを組んだ鄭義信と崔との共同。出演も岸谷五朗、絵沢萠子、麿赤児、ルビー・モレノら、前作のメンバーが顔を揃えている。
才能あるのは次男(岸谷五朗)くらいであと健気な親戚3人組が奮闘するが一家連中に仕込みネタを次々に不意にされて行くコメディ。
コンゲーム物としては中途半端で退屈。
スラプスティックとしても軽みがなく、悲喜劇に持って行こうとするの良くない。
無責任なのはこの一家より制作スタッフじゃねーのか?w 「月はどっちに出ている」面白かったけどな。
鰐淵晴子と岸部一徳のSMプレイはちょっと見たかった。
絵沢萠子の新興宗教念仏で監督と萠子さん自身を送る。
池袋 新文芸坐
2023年2月