「トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代」2024年 ナカチカピクチャーズ 監督・企画・構成:相原裕美
日本のポピュラー音楽史に残る数々の名曲を生んだ音楽家・加藤和彦の軌跡をたどったドキュメンタリー。
「ザ・フォーク・クルセダーズ」や「サディスティック・ミカ・バンド」など時代を先取りした音楽性で多くの人々に影響を与え、「トノバン」の愛称で親しまれた加藤和彦。日本初のミリオンヒットを生んだザ・フォーク・クルセダーズの結成秘話、世界進出を果たしたサディスティック・ミカ・バンドの海外公演やレコーディング風景をとらえた貴重な映像、日本のポップスの金字塔といわれる“ヨーロッパ3部作”に隠された逸話などを紹介。さらに、不朽の名曲「あの素晴らしい愛をもう一度」を新たにレコーディングし、さまざまなジャンルのミュージシャンによって進化する楽曲の姿を映し出す。
加藤和彦さんはフォーククルセイダーズからの長い期間だけどずっと注目していたわけでは無いので良く知らない時代の話やサウンドが聴けて良かった。
トノバンと呼ばれてた事さえ知らなかった。
でもやはりハイライトは英国TVでのサディスティック・ミカ・バンド、ライブ映像。福井ミカかっこいい!
この頃のファッションて好きじゃないけどミカだけタイムマシンで不明の時代からやってきたみたいなノーブラ。
古びれないミカ・バンドのサウンドを劇場音量で味わえるだけでも価値がある。
その後のクリス・トーマスNTRはせつない。
加藤和彦 音楽にファッションにグルメに粋で洒脱な方。
日本音楽シーンのレジェンドたち、当たり前だけど存命の方々は歳食ったなぁ。高中はまだまだイケてる方かしら。
最後の名曲大合唱。若い坂本美雨が良い。
カネコアヤノの「悲しくてやりきれない」をまた聴きたくなった。
晩年の辛い部分は深く掘り下げず、故人を讃える作りなのでどこかしらの時代で加藤和彦のファンだったら必見だ。
池袋 シネマロサ
2024年6月