「ウォルシュを観て死ね!」
「ビッグ・トレイル」1930年 米 監督:ラオール・ウォルシュ
The Big Trail
オレゴンを目指し3500kmの道を行く西部開拓団を現地ロケで描いた最初期の70mm映画であり、ジョン・ウェインの主演デビュー作。ウェインと上流社会出身の女性との恋、親友の敵討ちなど物語も面白いが、何より開拓団と自然との闘いの壮大な映像に魅せられる。激流を流される牛の大群、絶望からロープで降ろされる馬車、そして物凄い数のエキストラ!
ヒャッホーイ!西部劇見たよ。ジョン・ウェインも初めてじゃないかな。しかも若き日のデビュー作。
物量で勝負!ってのはいいよね。
本作、まさしく劇場で観るべきもので、欲を言えばもっと大きなスクリーン、フィルムで見たかったけれど、今時そんな大劇場で本作かけても客まばらだろうし、欲張っちゃいけないね。
こういうのは現代でもCGを使えば大迫力の映像が作れるわけだけれども、CGの無い時代の撮影、演出を想像するだけでも尊い。
自分も含め人はCGを軽視するけれど、考えてみればCGだってその長年に渉る技術の進化を想像すれば人類の壮大な英知に感動したっていいはずだ。それでもCGの無い時代の苦労を想像する方が価値や尊さの思いに至りやすい。それはアナログの苦労は想像し易くともCG技術の知識が無いための違いかな。一時代一瞬間の苦労と長い歴史の苦労の想像のし易さの違いにもあるんじゃないか?なーんて事を考えながら眺めていた。つまり、断片的に脅威・感動の映像はあるけど映画自体にはそれほどのめり込んでないって事だけど。
若きジョン・ウェインはめちゃくちゃカッコいいとかの印象は無く、普通の役者さんの印象。
サイレントからトーキーへの過度期故、役者にサイレント的演出をしているというのもあるせいか、恋人役の女がウザくてたまらん。
ラオール・ウォルシュ特集、今回はこれとあと1個くらいかな。
ジョン・ウェインの出演作については「駅馬車くらいは観て死ね!」って感じか。勿論劇場でという事になるので機会は少ない。
シネマヴェーラ渋谷
2024年5月
「ビッグ・トレイル」1930年 米 監督:ラオール・ウォルシュ
The Big Trail
オレゴンを目指し3500kmの道を行く西部開拓団を現地ロケで描いた最初期の70mm映画であり、ジョン・ウェインの主演デビュー作。ウェインと上流社会出身の女性との恋、親友の敵討ちなど物語も面白いが、何より開拓団と自然との闘いの壮大な映像に魅せられる。激流を流される牛の大群、絶望からロープで降ろされる馬車、そして物凄い数のエキストラ!
ヒャッホーイ!西部劇見たよ。ジョン・ウェインも初めてじゃないかな。しかも若き日のデビュー作。
物量で勝負!ってのはいいよね。
本作、まさしく劇場で観るべきもので、欲を言えばもっと大きなスクリーン、フィルムで見たかったけれど、今時そんな大劇場で本作かけても客まばらだろうし、欲張っちゃいけないね。
こういうのは現代でもCGを使えば大迫力の映像が作れるわけだけれども、CGの無い時代の撮影、演出を想像するだけでも尊い。
自分も含め人はCGを軽視するけれど、考えてみればCGだってその長年に渉る技術の進化を想像すれば人類の壮大な英知に感動したっていいはずだ。それでもCGの無い時代の苦労を想像する方が価値や尊さの思いに至りやすい。それはアナログの苦労は想像し易くともCG技術の知識が無いための違いかな。一時代一瞬間の苦労と長い歴史の苦労の想像のし易さの違いにもあるんじゃないか?なーんて事を考えながら眺めていた。つまり、断片的に脅威・感動の映像はあるけど映画自体にはそれほどのめり込んでないって事だけど。
若きジョン・ウェインはめちゃくちゃカッコいいとかの印象は無く、普通の役者さんの印象。
サイレントからトーキーへの過度期故、役者にサイレント的演出をしているというのもあるせいか、恋人役の女がウザくてたまらん。
ラオール・ウォルシュ特集、今回はこれとあと1個くらいかな。
ジョン・ウェインの出演作については「駅馬車くらいは観て死ね!」って感じか。勿論劇場でという事になるので機会は少ない。
シネマヴェーラ渋谷
2024年5月