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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「豊丸の変態クリニック」

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〈ピンク映画50周年記念特集〉
PINK FILM CHRONICLE 1962-2012 Part2
-午後8時の映画祭-

「豊丸の変態クリニック」1988年 Exces 監督:浜野佐知

300本以上のピンク映画を発表し、近年では「百合子、ダスヴィダーニャ」(2011)などの一般作で同性からの指示を集める女性監督・浜野佐知。「淫乱系」というジャンルを築いた人気AV女優・豊丸、栗原早記を起用し、浜野監督が掲げる「女性の性の解放」を追求したハード・エロス。

やはり一芸名人豊丸は今でも見る価値ありだな。AVはともかくピンク映画出演作は要チェック。
今回は、変態心の欲求不満を解消する病院、朱丸クリニックの女院長。変態クリニックとは言えその治療方法は変態心の解放とばかりほ実態はヘルスやSMクラブといった治療。
昼の院長の顔と変わって夜はクラブ歌手。下着ファッションで艶めかしく歌うため息歌謡。この曲が良い。歌手としてレコードは出してないのかな。

前半の変態治療。その変態患者は、今みるとちょっと性癖に偏りがある程度のもので、さほど過激さは無い。漫画家の平口広美がプロレスラー役。
この作品を見るのは初めてのはずだが、平口広美のプロレスラーというのは見たような気が・・・
よくある役回りなんでしょうか?スキンヘッドだからと言ってプロレスラーというのはちょっと・・・、緩んだ身体が厳しい。

おとなしめの前半から、豹変するのは朱丸の正体を暴こうとしているジャーナリスト朗子(栗原早紀)によって書かれた告発記事をネタに立ち退きを迫るサングラスの男たちに犯されてしまう場面。
豊丸芸炸裂。「ンゴイ!ンゴイ!モット!モットォ!」って・・・
この芸風でヌケるかどうかという問題なんて超越している。

結局、栗原早紀も変態患者に取り囲まれ、変態技の海に埋没していく。
仁王立ちの豊丸の発する言葉と、それに答える栗原早紀の台詞は、充分想定できるものではあるけど、それでも尚、見事な着地点を見た思いで満足。

変態治療に反抗する露出狂女昨(相沢良子)と豊丸の関係はどうなるのか。
対決方面に進むのか期待したけれど、そこは曖昧のまま流されてしまった。残念。

銀座シネパトス

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