「SHAME -シェイム-」2012年 英 監督:スティーブ・マックィーン
ニューヨークの高級マンションに暮らす独身男性のブランドン。会社での評判も良く、魅力的な外見は多くの女性が好印象を抱くこと間違いなし。ところが、そんな彼には誰にも言えない秘密があった。彼は、極度のセックス依存症だったのだ。行きずりの女や娼婦とセックスし、暇さえあれば自慰に耽る。職場のパソコンの中さえわいせつ動画でいっぱいだった。それでも、それなりに平穏な生活を送っていたブランドン。ところがそこへ、恋人にフラれた妹のシシーが転がり込んでくる。すると、ギリギリのところで踏みとどまっていた彼の日常は徐々にバランスを崩しはじめ…。
セックス依存症を扱った作品は「素粒子」「ブラック・スネーク・モーン」と見てきたが、このマイケル・ファスベンダー演じるブランドンのエリートサラリーマンが一歩、家に帰ったら見せる別の顔って、男としては良くある事では?性欲の強弱はあっても、そんなもんでしょ。違うかな?
始めの頃は、ブランドンはダメ男でなくて成功者であり、電車でガン見した可愛い子ちゃんが逆に微笑んできたり(あり得ない!気持悪がられるだけだろ)とか、バーで友人が目を付けたイイ女をちゃっかりいただいちゃったりと、嫉妬混じりで感情移入できずに嫌な野郎だと思っていた。(もてる男はやらしてくれる女を見分ける嗅覚を持っていやがる)しかし、だんだん話が進むと、どうもこの男、心を通じ合った女と事におよぼうとするとEDになっちゃうという、まさに病気的一面を持っている事が解ってくる。それなら面白いぞとこっちの感情も穏やかになる。
さらに、妹のシシー(ケリー・マリガン)が登場し、この妹の方は逆に心の繋がりを強く求めてすぐに男と寝ちゃう性質があったりして、兄妹の対比が面白い事になっている。
そもそも、「ドライヴ」で可愛い人妻を演じたケリー・マリガンの他作を見たいと思い選んだ作品だけど、ケリー・マリガンはここでも実に可愛い。
「ドライヴ」ほどでは無いと思うのは、人妻と妹の違いによる物と思われる。
シシーはクラブ歌手でもあるのだが、クラブでしっとりと歌う(何とフルコーラス、たっぷり)シーンには大満足。
物語はこの兄妹の秘められた過去(セックスを隠れ箕にした本当のSHAME・恥)っていったい何だろうと気になってしょうがなくなるが、思わせぶりな台詞のみで明確には示してくれず、観客の想像に委ねられるといった寸法。
一人暮らしから、妹という同居人が出来た事による不都合。ただ、それ以上の何かがあり、ブランドンの心理的バランスが崩れて行く過程はミステリアスで、次第に引き込まれてしまう。
それにしてもこの映画、当然セックス・シーンは多いのだが、この撮り方がなかなかに美しい。
一番美しく、というか良かったのは、な・な・なんとマイケル・ファスベンダーの果て顔演技ではありませんか。
セックスにしてもせんずりにしても果て顔が素晴らしく、数数の主演男優賞はこの果て顔のおかげじゃないのか。
女優のイキ顔に魅了される事は多々あろうが、男優の果て顔に魅了されるなんて珍しいな。
もちろん、こっちはのファスベンダーの果て顔がおかずになるわけじゃないですけどね。
早稲田松竹
ニューヨークの高級マンションに暮らす独身男性のブランドン。会社での評判も良く、魅力的な外見は多くの女性が好印象を抱くこと間違いなし。ところが、そんな彼には誰にも言えない秘密があった。彼は、極度のセックス依存症だったのだ。行きずりの女や娼婦とセックスし、暇さえあれば自慰に耽る。職場のパソコンの中さえわいせつ動画でいっぱいだった。それでも、それなりに平穏な生活を送っていたブランドン。ところがそこへ、恋人にフラれた妹のシシーが転がり込んでくる。すると、ギリギリのところで踏みとどまっていた彼の日常は徐々にバランスを崩しはじめ…。
セックス依存症を扱った作品は「素粒子」「ブラック・スネーク・モーン」と見てきたが、このマイケル・ファスベンダー演じるブランドンのエリートサラリーマンが一歩、家に帰ったら見せる別の顔って、男としては良くある事では?性欲の強弱はあっても、そんなもんでしょ。違うかな?
始めの頃は、ブランドンはダメ男でなくて成功者であり、電車でガン見した可愛い子ちゃんが逆に微笑んできたり(あり得ない!気持悪がられるだけだろ)とか、バーで友人が目を付けたイイ女をちゃっかりいただいちゃったりと、嫉妬混じりで感情移入できずに嫌な野郎だと思っていた。(もてる男はやらしてくれる女を見分ける嗅覚を持っていやがる)しかし、だんだん話が進むと、どうもこの男、心を通じ合った女と事におよぼうとするとEDになっちゃうという、まさに病気的一面を持っている事が解ってくる。それなら面白いぞとこっちの感情も穏やかになる。
さらに、妹のシシー(ケリー・マリガン)が登場し、この妹の方は逆に心の繋がりを強く求めてすぐに男と寝ちゃう性質があったりして、兄妹の対比が面白い事になっている。
そもそも、「ドライヴ」で可愛い人妻を演じたケリー・マリガンの他作を見たいと思い選んだ作品だけど、ケリー・マリガンはここでも実に可愛い。
「ドライヴ」ほどでは無いと思うのは、人妻と妹の違いによる物と思われる。
シシーはクラブ歌手でもあるのだが、クラブでしっとりと歌う(何とフルコーラス、たっぷり)シーンには大満足。
物語はこの兄妹の秘められた過去(セックスを隠れ箕にした本当のSHAME・恥)っていったい何だろうと気になってしょうがなくなるが、思わせぶりな台詞のみで明確には示してくれず、観客の想像に委ねられるといった寸法。
一人暮らしから、妹という同居人が出来た事による不都合。ただ、それ以上の何かがあり、ブランドンの心理的バランスが崩れて行く過程はミステリアスで、次第に引き込まれてしまう。
それにしてもこの映画、当然セックス・シーンは多いのだが、この撮り方がなかなかに美しい。
一番美しく、というか良かったのは、な・な・なんとマイケル・ファスベンダーの果て顔演技ではありませんか。
セックスにしてもせんずりにしても果て顔が素晴らしく、数数の主演男優賞はこの果て顔のおかげじゃないのか。
女優のイキ顔に魅了される事は多々あろうが、男優の果て顔に魅了されるなんて珍しいな。
もちろん、こっちはのファスベンダーの果て顔がおかずになるわけじゃないですけどね。
早稲田松竹