「フランケンウィニー」2012年 3D 吹替え版 2012年 監督:ティム・バートン
大好きな科学に夢中になるあまり、友達が一人もできない少年ヴィクター。そんな彼を両親は心配していたが、ヴィクターは愛犬スパーキーを相棒にして楽しい毎日を送っていた。しかし、思いも寄らぬ事故が起きて、スパーキーは天国へと旅立ってしまう。深い悲しみに沈んでいたヴィクターだったが、次第にスパーキーをよみがえらせたいという強い気持ちを抱くように。少しばかり危険な科学な知識を駆使してスパーキー蘇生に成功するが、その姿はつぎはぎだらけで、まるでフランケンシュタインのようだった……。
ティム・バートン監督が新人時代に制作した1984年実写版短編映画はご本人にとっても思い入れの強い作品。
それが長編、しかもモノクロストップモーションアニメーションでセルフリメイクってんだから、これはもう期待するしかない。
ティム・バートンも商業的に大成功した大御所だけれど、たまにそうやって稼いだ金で、本当に自分の好きな物を撮ろうという魂胆なんでしょう。
そういった意味では登場するキャラクターの立ち方とかだけでも本作は充分に満足できると言えましょう。
何しろ、イラスト「じーっとみつめる女の子」を動く人形として具現化してくれただけでも喝采。ネコのうんこを学校に持ってくる子。
ティム・バートンの原点のような作品で、いかにもティム・バートンらしい。
ティム・バートンの作品はすべて見ているわけではないし、むしろ見ていない方だと思う。けれどティム・バートンらしいフェチな作品となると、抑えておかないわけにはいかんという気持ちになりますでしょ。
フランケンシュタイン、透明人間、吸血鬼ドラキュラ、狼男、半魚人、はては怪獣映画まで、ゴジラかガメラかよ!といった怪奇ミステリー映画へのオマージュ、というかパロディというか、偏愛ぶりが、また良いのですね。
多分、そっち方面に造詣深いとたまらんでしょうな。私はエルザ・ヴァンヘルシングの飼っているプードルがフランケンシュタインの花嫁のヘアスタイルになっているのが気に入りました。
しかし、一方でキャラクターや怪奇映画へのオマージュ以外の部分。ストーリー展開などは今一つぱっとしない。
クラスメートがやたら死体を生き返らせる後半、クライマックス部分はついて行くのがしんどくなってしまう。
1984年作品、「予算と時間があれば充分、長編へと成りえた作品」と監督自らおっしゃっていた、肝心のどのように長編へ膨らませたかという期待に関しては、ハズレでしたね。
第一、実写版の時もそうだったかもしれないが、あのラストは台無しですね。途中展開がグダグダな分、とても気になりました。
ヴィクターが現実を受け入れて成長したのなら、それはそれで充分ハッピー・エンドだと思うのだが、アメリカ文化やディズニーに、そのあたりの理解を求めるのは無理ですか。
実写版同様、ヴィクターは科学だけでなく、映画監督の才能を見せてくれる。
実写版では愛犬に装飾を施した自主制作怪獣フィルムだったけれど、今回、コマ撮りアニメなので、ヴィクターが撮った映画もコマ撮り(グリーン・アーミーまで登場しますから)そこまで天才少年なのか?
コマ撮りアニメの世界でのお話だから、ヴィクターの作った映画は実写版だったという解釈をすべきなのか?
でもママとパパが夜中に仲良く観ていた映画は実写のドラキュラを使ってた。何だか解んなくなってきたぞ・・・
科学のジクルスキ先生がとても良いキャラなんだけど字幕版では声優はマーティン・ランドーなんですね。顔もそっくり。
ウーム、字幕版にするべきだったか。
いや、そもそも上映時間の関係で割高の3Dを鑑賞したけど、3Dで見る必然性はまったく無かったぞ。
マーティン・ランドー
ジクルスキ先生が「この村の大人たちは無知で科学を理解できないから恐れるのだ」なんて言ってましたが、それにしてもエルザ・ヴァンヘルシングの捜索に何故、手に手に松明?そこまで科学信用してませんか?
な〜んて、ツッコミながら見て、充分楽しかったか。
いや、キャラクターが良いです、ホント!
フランケンウィニー 1984
MOVIX川口
大好きな科学に夢中になるあまり、友達が一人もできない少年ヴィクター。そんな彼を両親は心配していたが、ヴィクターは愛犬スパーキーを相棒にして楽しい毎日を送っていた。しかし、思いも寄らぬ事故が起きて、スパーキーは天国へと旅立ってしまう。深い悲しみに沈んでいたヴィクターだったが、次第にスパーキーをよみがえらせたいという強い気持ちを抱くように。少しばかり危険な科学な知識を駆使してスパーキー蘇生に成功するが、その姿はつぎはぎだらけで、まるでフランケンシュタインのようだった……。
ティム・バートン監督が新人時代に制作した1984年実写版短編映画はご本人にとっても思い入れの強い作品。
それが長編、しかもモノクロストップモーションアニメーションでセルフリメイクってんだから、これはもう期待するしかない。
ティム・バートンも商業的に大成功した大御所だけれど、たまにそうやって稼いだ金で、本当に自分の好きな物を撮ろうという魂胆なんでしょう。
そういった意味では登場するキャラクターの立ち方とかだけでも本作は充分に満足できると言えましょう。
何しろ、イラスト「じーっとみつめる女の子」を動く人形として具現化してくれただけでも喝采。ネコのうんこを学校に持ってくる子。
ティム・バートンの原点のような作品で、いかにもティム・バートンらしい。
ティム・バートンの作品はすべて見ているわけではないし、むしろ見ていない方だと思う。けれどティム・バートンらしいフェチな作品となると、抑えておかないわけにはいかんという気持ちになりますでしょ。
フランケンシュタイン、透明人間、吸血鬼ドラキュラ、狼男、半魚人、はては怪獣映画まで、ゴジラかガメラかよ!といった怪奇ミステリー映画へのオマージュ、というかパロディというか、偏愛ぶりが、また良いのですね。
多分、そっち方面に造詣深いとたまらんでしょうな。私はエルザ・ヴァンヘルシングの飼っているプードルがフランケンシュタインの花嫁のヘアスタイルになっているのが気に入りました。
しかし、一方でキャラクターや怪奇映画へのオマージュ以外の部分。ストーリー展開などは今一つぱっとしない。
クラスメートがやたら死体を生き返らせる後半、クライマックス部分はついて行くのがしんどくなってしまう。
1984年作品、「予算と時間があれば充分、長編へと成りえた作品」と監督自らおっしゃっていた、肝心のどのように長編へ膨らませたかという期待に関しては、ハズレでしたね。
第一、実写版の時もそうだったかもしれないが、あのラストは台無しですね。途中展開がグダグダな分、とても気になりました。
ヴィクターが現実を受け入れて成長したのなら、それはそれで充分ハッピー・エンドだと思うのだが、アメリカ文化やディズニーに、そのあたりの理解を求めるのは無理ですか。
実写版同様、ヴィクターは科学だけでなく、映画監督の才能を見せてくれる。
実写版では愛犬に装飾を施した自主制作怪獣フィルムだったけれど、今回、コマ撮りアニメなので、ヴィクターが撮った映画もコマ撮り(グリーン・アーミーまで登場しますから)そこまで天才少年なのか?
コマ撮りアニメの世界でのお話だから、ヴィクターの作った映画は実写版だったという解釈をすべきなのか?
でもママとパパが夜中に仲良く観ていた映画は実写のドラキュラを使ってた。何だか解んなくなってきたぞ・・・
科学のジクルスキ先生がとても良いキャラなんだけど字幕版では声優はマーティン・ランドーなんですね。顔もそっくり。
ウーム、字幕版にするべきだったか。
いや、そもそも上映時間の関係で割高の3Dを鑑賞したけど、3Dで見る必然性はまったく無かったぞ。
マーティン・ランドー
ジクルスキ先生が「この村の大人たちは無知で科学を理解できないから恐れるのだ」なんて言ってましたが、それにしてもエルザ・ヴァンヘルシングの捜索に何故、手に手に松明?そこまで科学信用してませんか?
な〜んて、ツッコミながら見て、充分楽しかったか。
いや、キャラクターが良いです、ホント!
フランケンウィニー 1984
MOVIX川口