「紀子の食卓」2005年 マザーアーク 監督:園子温
家族との関係や自身の現状に違和感を感じていた女子高生・紀子は、あるサイトにのめり込み東京へ家出する。サイトの主宰者と出会った彼女はミツコと名乗り、レンタル家族の一員となる。そのころ起きた女子高生の集団自殺に紀子の手がかりを見出した妹も家出。その後母が自殺し、残された父親は娘たちの消息を追う。
やっと鑑賞しました。どうしても長くしてしまう園子温。
「自殺サークル」という作品の続編だそうですが、そちらは見てません。見ていなくても問題は無い。
テーマはかなり明確で自分探しやら家族の問題。
現代人の中に潜む様々な問題を2005年の只中で抉っていますね。
家族といっても所詮は他人の集まり。DVとか浮気とか明確な問題が無くてもぼうっと幸福ボケしてると崩れてしまい失っちゃうよ、という話は置いといて・・・
家族的にろくでなし野郎の身としては、今更、良く解らないのでスルーします。
ウルトラマンジャスティスであり近鉄の吹石の娘が良いというので(あまりよく知りませんのです)楽しみにしていたのです。
眼鏡女子の高校生、なかなか良いではありませんか。ウヒヒと涎を吹き吹き見ていると、とんでもないキャラが登場してきました。
どこかで見たような女優さんですが、いったいどなたでしょう・・・
つぐみという方です。
園子温監督は女優の選び方にかけてはかなり信頼が置ける。
面の皮が薄そうな美人でニッと笑うつぐみさん。
監督自身の原作なのでキャスティングはバッチリ。
園子温作品には伏魔殿とか洗脳というキーワードが見え隠れしますが、
洗脳する側のつぐみさんの時としての豹変ぶりと洗脳される側の吹石さんがゾクゾクするほど魅惑的。
洗脳は気持ち良さそう・・・。
2人のまだ初期段階でのタンクトップで寝そべるシーンが、これまた・・・
吹石さんの冴えないグリーンのコートと、つぐみさんの明るいグリーンのスプリングコート。
レンタル家族として娘から母親まで、なんの違和感も無く演じきる存在感。クミコの演技力とつぐみの演技力。
自分を捨てた実の母に対してダメ出しをして組織に入れちゃうシーンが・・・
女優さんという意味で一般的には、もう一人、若い吉高由理子の発見(当時16歳)も見逃せないのでしょうが、どうも片目の隠れるロングの髪形が苦手なもので・・・
それよりも決壊ダムの安藤玉恵さんですね。この人もメッケもんです。
組織の中核としての貫禄と、殺される役割を受け入れ担う決壊ダムさん。
「薔薇が咲いた」
もう一人、男優では本職マンガ家という古沢兎丸の演技が迫真。
可哀想なお父さんは博多っ子純情の光石研です。
気の狂うお母さんはあくまで存在感薄く・・・
各人の視点と独白で描かれるパートでのドキドキ感と血なまぐさい最終パート。血の海になるけどバイオレンス描写はおとなしめに感じます。
あまり猟奇的な部分を強調したくなかったという園さん、いろんな事考えて絵作りされてるんですね。(ぶつくさ言ってるオーディオ・コメンタリー版も流して見ましたから)
結末を明確にキッチリ提示することなく余韻を残す手法で、一見、着地のできないモヤモヤ感を感じてしまいます。そこに行きつくまで工程が饒舌で長いだけにね。
ただ、上映時間の長さはほとんど気にならず楽しめる、なにしろ役者が粒ぞろいなだけに。
AKBみたいな女子高生の集団自殺シーンは「自殺サークル」からの繋がりだそうで、別に無くても問題は無い。
家族との関係や自身の現状に違和感を感じていた女子高生・紀子は、あるサイトにのめり込み東京へ家出する。サイトの主宰者と出会った彼女はミツコと名乗り、レンタル家族の一員となる。そのころ起きた女子高生の集団自殺に紀子の手がかりを見出した妹も家出。その後母が自殺し、残された父親は娘たちの消息を追う。
やっと鑑賞しました。どうしても長くしてしまう園子温。
「自殺サークル」という作品の続編だそうですが、そちらは見てません。見ていなくても問題は無い。
テーマはかなり明確で自分探しやら家族の問題。
現代人の中に潜む様々な問題を2005年の只中で抉っていますね。
家族といっても所詮は他人の集まり。DVとか浮気とか明確な問題が無くてもぼうっと幸福ボケしてると崩れてしまい失っちゃうよ、という話は置いといて・・・
家族的にろくでなし野郎の身としては、今更、良く解らないのでスルーします。
ウルトラマンジャスティスであり近鉄の吹石の娘が良いというので(あまりよく知りませんのです)楽しみにしていたのです。
眼鏡女子の高校生、なかなか良いではありませんか。ウヒヒと涎を吹き吹き見ていると、とんでもないキャラが登場してきました。
どこかで見たような女優さんですが、いったいどなたでしょう・・・
つぐみという方です。
園子温監督は女優の選び方にかけてはかなり信頼が置ける。
面の皮が薄そうな美人でニッと笑うつぐみさん。
監督自身の原作なのでキャスティングはバッチリ。
園子温作品には伏魔殿とか洗脳というキーワードが見え隠れしますが、
洗脳する側のつぐみさんの時としての豹変ぶりと洗脳される側の吹石さんがゾクゾクするほど魅惑的。
洗脳は気持ち良さそう・・・。
2人のまだ初期段階でのタンクトップで寝そべるシーンが、これまた・・・
吹石さんの冴えないグリーンのコートと、つぐみさんの明るいグリーンのスプリングコート。
レンタル家族として娘から母親まで、なんの違和感も無く演じきる存在感。クミコの演技力とつぐみの演技力。
自分を捨てた実の母に対してダメ出しをして組織に入れちゃうシーンが・・・
女優さんという意味で一般的には、もう一人、若い吉高由理子の発見(当時16歳)も見逃せないのでしょうが、どうも片目の隠れるロングの髪形が苦手なもので・・・
それよりも決壊ダムの安藤玉恵さんですね。この人もメッケもんです。
組織の中核としての貫禄と、殺される役割を受け入れ担う決壊ダムさん。
「薔薇が咲いた」
もう一人、男優では本職マンガ家という古沢兎丸の演技が迫真。
可哀想なお父さんは博多っ子純情の光石研です。
気の狂うお母さんはあくまで存在感薄く・・・
各人の視点と独白で描かれるパートでのドキドキ感と血なまぐさい最終パート。血の海になるけどバイオレンス描写はおとなしめに感じます。
あまり猟奇的な部分を強調したくなかったという園さん、いろんな事考えて絵作りされてるんですね。(ぶつくさ言ってるオーディオ・コメンタリー版も流して見ましたから)
結末を明確にキッチリ提示することなく余韻を残す手法で、一見、着地のできないモヤモヤ感を感じてしまいます。そこに行きつくまで工程が饒舌で長いだけにね。
ただ、上映時間の長さはほとんど気にならず楽しめる、なにしろ役者が粒ぞろいなだけに。
AKBみたいな女子高生の集団自殺シーンは「自殺サークル」からの繋がりだそうで、別に無くても問題は無い。