Quantcast
Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4203

「バートン・フィンク」 blu-ray

$
0
0
「バートン・フィンク」1991年 米 監督:ジョエル・コーエン

ホテルの1室で映画のシナリオ執筆に取り掛かった社会派劇作家、バートン・フィンクにさまざまな災難が降り掛かる。

アカデミー賞の「ノー・カントリー」しか観ていないコーエン兄弟
気にはしていたが、なかなか足を踏み込めなくて・・・。
まずは第一歩はこちら「バートン・フィンク」
事前情報は入れずに観た方が良いとの事で、真っ白のままレンタル。

登場人物のほとんどが暑苦しいオヤジたち。
まず、主人公バートン・フィンクのキャラ、眼鏡とへんてこな髪形が目を引く。
ジョン・タトゥーロという方らしい。

ホテルのフロント、呼び鈴チーーーーーーーンでやおら登場のホテルマン、チェット
スティーブ・ブシェミです。
レザボアドッグスに出ていた方ですが、元はコーエン作品の常連さんだったんですね。
Chetです、2回言う。

バートン・フィンクの泊まっているそのホテルの暑苦しいジメジメ感。
暑さで壁紙がヌラヌラ剥がれおち、接着剤がヌルヌル流れる。
ロスには居るはずのない蚊。
隣室の男がまた、妙に暑苦しくレスリングを仕掛けてきたりするけれど、なんか憎めないイイ奴でバートンの心の支えになっている・・・



太目の役者、ジョン・グッドマンと言う方らしい。こちらも常連さんらしい。

タイプライターに打刻文字にカメラが接近しての場面展開など魅惑的な映像を交えつつ、何か起こりそうで何も起こらない。そんな類の映画なのかと思い始めた1時間過ぎ・・・。
事件は突然起きるので、いや、ビックラこいた。
そいう言う話だったんだー。

これは事前情報無しは大正解。ぶったまげさせていただきました。
その後の展開も予想が付かない、いったいどうなるの?
ホテル火事になってるし。



ますます熱い。
どこまでが現実、どこからが幻想?

サスペンスだから気になる事も多いのだけど、結局、コーエン兄弟は明確な答えなど提示したりはせず、ぜーんぶ、見てる人の想像に委ねる。そりゃ、ずっこいわぁ。
どうしたっていろいろ推測したくなるけど無い頭で推理する事自体が術中に嵌ってる感じで癪。

あの小箱の中身は女の首だというのでは普通すぎると思えば、別の物だと推理すれば良いだけの事だし、犯人探しなんて事をするような物でもあるまい。

そういう意味ではすっきりしない作品のはずなのに、あのホテルの絵と現実が重なるラスト・・・
何なんでしょう、完全に術に嵌りました、鑑賞後のこの爽快感。
水着の女性は普通の美人なんだけど、さんざんオヤジを見せられたので妙に清涼効果がある美しさ。

それぞれのキャラもとても素晴らしいのは言うまでもありません。
暑苦しいオヤジキャラの中で一番のお気に入りキャラは社長さんですね。
かなりハリウッドとか映画製作に対する風刺も効いてるようです。

脚本執筆に悩むバートンが試写室で見るラッシュのプロレス映像。これがまた暑苦しい。

少しづつでもコーエン兄弟モノは見て行かなきゃあかんようです。




にほんブログ村 映画ブログへ blogram投票ボタン




Viewing all articles
Browse latest Browse all 4203

Trending Articles