A NIGHT AT BIRDLAND　WITH THE ART BLAKEY QUINTET Vol.1

ウエストコーストのジャズをへなへなと聴いているのは心地良いもので
「この渋さは年をとってきたからこそじゃ」などと悦に入っているバカですが。
久しぶりにコテコテというか、これぞジャズ（なのか？）といった生きの良いライブをかけてみました。

このバードランド・セッションを初めて聴いたのは図書館で借りたレコード。
名調子がなぜか瓢軽でありながらカッコ良いナレから入る1曲目だけで、痺れまくったもんです。
1'37''あたりのテーマからルー・ドナルドソンのソロに入って行くフレーズには鳥肌がたちます。何度聴いても、「うわぁー」となるんです。

図書館で借りたレコードをカセットテープに録っておいたのですが、こいつはいづれはレコードで所持せんといけませんと思っておったのです。
中古なら安いし、いつでも手に入るし、カセットで聴けるからという理由で後回しにしていたものを昨年、買い漁りのついでに漸く購入しておいたのでした。

ジャケットは何種類か（少なくとも３種類はありますか）のパターンで発売されているようですが、購入したこのジャケットがいっちゃん、カッコ良いと思います。ブルーノートっぽいし。

かん高いナレーションはバードランドの名物司会者、ピー・ウィー・マーケットという小男。
このナレーションがあってこその名盤とも言えましょう。
how about big hand here for Art Blaky! Thaaank Yaoow!

Pee Wee Marquette　MC　ピー・ウィー・マーケット名台詞集Ａrt Ｂｌａｋ

1954年のライブです。そんなに昔なのです。

アート・ブレイキー＆ジャズメッセンジャーズはジャズ・ブームの中、来日して日本のファンを熱狂させたそうです。若き日の古今亭志ん朝なども夢中になっていたとか。

いやいや、多感な時期にこのようなパフォーマンスを生で体験できるなんて、なんとも羨ましい。残った音源だけでこれほど熱く楽しませてくれるのですから。

珍しくハイな気分になりました、良かった良かった。名盤ですな。
同じくカセットに録ってあるVol.2を購入するのは何時の事になりますやら。

A NIGHT AT BIRDLAND WITH THE ART BLAKEY QUINTET
BLP 1521、Vol.1

SIDE 1

SPLIT KICK
ONCE IN A WHILE
QUICKSILVER

SIDE 2

A NIGHT IN TUNISIA
MAYREH

CLIFFORD BROWN,tp.
LOU DONALDSON,as.
HORACE SILVER,p.
CURLY RUSSEL,b.
ART BLAKEY,ds.
1954,2,21 pm11-2.22 am3
at BIRDLAND