「郵便屋」　DVD

「郵便屋」1995年　伊　監督：ティント・ブラス
FERMO POSTA TINTO BRASS
P.O.BOX TINTO BRASS

ティント・ブラス監督の自宅にはその独自な映像世界に興奮し、感銘を受けた若い女性たちから、赤裸々な投稿写真や手紙そしてセックスビデセックスビデオなどが多数送られ続けているという。本作は、彼女たちが自ら体験した最高のセックスを様々なエピソードで大胆に描いた衝撃の実話。ティント監督が映画の中で進行役を務め、ドキュメンタリータッチで物語は進んで行く。

ティント・ブラス2本目。流石に続けて観るとダレる。
しかし、レンタル期間中もう一度観ると、これがなかなか洒落ていて楽しい。
タイトルから郵便配達夫と奥様の情事の話かと思ったらぜんぜん違って監督の元に送られてくる体験投稿をオムニバス形式で描いていくという物。監督自ら出演、エロ爺いっぽく進行していく。

これね、音楽の選び方使い方がとっても良いのね。
イタリア女の美巨尻ヌードと軽妙な音楽の取り合わせで環境ビデオ的に眺めているだけでも良いかも。

相変わらずエピソードとしては他愛の無い物。中でも最も他愛の無い肩慣らし的第１話の音楽が楽しい。
実はエピソードの並びなんかも良く考えてあるのですね。

手紙を監督の元に運んでくるのが眼鏡美人のお色気秘書ルチアで、監督同様、ファンの体験投稿よりも早く秘書の体験を見たいとうずうずしてきますが、しっかりじらされて最後についにルチアの番。
でも実体験ではなく夢の話というのは肩透かし。夢に出てきた靴屋がティント監督で･･･。ティント監督の一物が象の鼻のような造形でゆらゆら･･･

エピソードの合間に監督作品に出演希望の女が強引にテストを受けに来てノーパンでコインを拾ったりするのも一つのアクセント。

１．ミレーナの手紙
２．エレナの秘密
３．エリザベッタの誘惑
４．レナータの告白
５．ロッセラと電話
６．フランチェスカの体験
７．ヘバーナの愛情
８．ルチアの夢

エピソードとしてはギャンブル狂いの亭主が女房を賭けて負け、友人に差し出す事になる「ヘバーナの愛情」が良ござんした。
意を決して夫の友人たちの所へ出掛ける鏡台前の身支度。
複数の男の抱かれ酔って御帰還。ビデに跨りケラケラ笑いが止まらないヘバーナ。

流石巨匠と言われるだけあります。
またまたイタリア美女の裸が見たくなったら借りてみましょう。もう当分はいいですけど･･･。