キートン・サイレント集

「映画史上の名作10」

キートン・サイレント集

「キートンの隣同士」1920年　米　監督・脚本：バスター・キートン、エドワード・F・クライン
Neighbors
塀を挿んで建つ隣同士のアパートに住むキートンと恋人。しかし、父親達は犬猿の仲で･･･。



キートンと彼女の若いカップルが可愛い。
タイトル通り塀を隔てた隣同士の庭でのギャグが秀逸。
警官による連行や裁判所でのギャグもあるがありきたりなのでやはり隣同士のシチュエーションが良い。
洗濯紐や新型蠅たたき、3人肩車。
結婚式でのズボンが落ちるギャグ。


「キートンの化物屋敷」1921年　米　監督・脚本：バスター・キートン、エドワード・F・クライン
The Haunted House
銀行員のキートンが銀行強盗に間違われ、逃げ込んだ先は化物屋敷で･･･。



銀行での前半と悪者のあじと化物屋敷での後半。
銀行で接着剤によるギャグは定番なれど、そのおバカぶりに爆笑。大好き。
化物屋敷では幽霊や蓋骨に驚くキートンのド派手なリアクション芸。表情はいつもの石の如く、身体リアクション。
階段がスロープに変じる仕掛け。
Stairway to Heaven も当然･･･



「キートンのハード・ラック」1921年　米　監督・脚本：バスター・キートン、エドワード・F・クライン
Hard Luck
人生に絶望し何度も自殺しようとするも、うまくいかないキートン。偶然博物館に雇われて、アルマジロ狩りに参加するが･･･。

幻の作品とされていた。ラスト3分が消失。最も大事な落ちなんですが。
自殺の方法あれこれ。
釣りのシークエンス。釣った魚をエサにさらに大きな魚を釣って行く･･･
ゴムのように延びる鐙で馬にまたがる方法。
アルマジロ狩りで出会った強盗団。散弾ストーブ爆裂。
シュールなラストシーンはスチールで。これがけっこう悪くない。
が、全般的には低調。



「キートンの強盗騒動」1921年　米　監督・脚本：バスター・キートン、マル・セント・クレア
The Goat
殺人犯と間違えられたキートン、街中に手配写真を貼られ、警官に追いかけられるが･･･。


間違えられる前に警官との追っかけたっぷり。
馬の銅像に跨るギャグがおバカで良い。馬の像がくたくたと萎える。
エレベーターでのギャグ。
全般的には低調。



ヴァージニア・フォックス
ジョー・ロバーツ

シネマヴェーラ渋谷