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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「チェルシー・ガールズ」

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「アンディ・ウォーホル映画回顧展2014」

「チェルシー・ガールズ」1966年 米 監督:アンディ・ウォーホル

ウォーホル映画の中で最も商業的に成功した「チェルシー・ガールズ」は、2面マルチスクリーンで映写に3時間45分要する大作。チェルシー・ホテルの客室を相互に関連なく並べて行く上映は巨大なカオスに観客を引き込む。それはさながらウォーホル版の現代社会の縮図だ。2つのスクリーンの映像は、お互い微妙にシンクロするように配置されている。映像的な物語と覗き見的カメラが、スマートに共存する作品。

20年ぶりとなる回顧展が始まりました。短期間でこれだけのウォーホル映像が見られる事は素晴らしいのだけれど、沢山沢山見たい所もタイムスケジュール的には厳しい。本作上映は長丁場なので19時の回でラストだけれど、他作品の場合は21時からのレイト上映して欲しいものです。

初日、お目当て「チェルシー・ガールズ」は前日からの大雪と当日も暴風雨の大荒れ予報で、これは断念かなとも思いましたが、平日鑑賞は難しいと思い決行。少し躊躇したのが祟って、足元の悪い中劇場到着すると、既に立見。4時間弱の立見に再度ひるみかけるも補助席を準備するとの事で入場。

ちょっとした思い違い。Nicoの「チェルシー・ガールズ」は本作のサントラでは無いのです。あのアルバムはこの作品の後に出てんだね。

ヘロイン、LSD、マリファナ・・・
ゲイ、乱交・・・
母親としゃべらない息子の恋人。
Nicoの前髪・・・
メアリー・ウォロノフのS女ぶりが圧巻。

右目で向かって右スクリーン、左目で向かって左スクリーンを追おうとするが当然上手く行かない。
しかも字幕付きだからヒアリング能力が無い者としてはどうしたって字幕付きの方に集中してしまう。
音声がかなり悪いのは、敢えて、なのか・・・。だとしたら字幕を追うのは邪道かもしれない。
しかし、2面マルチスクリーンの効果は明白でバックグラウウンド画像という感じ。これがとっても覗き見趣味的で面白い。
字幕の無い、従なるエピソードは想像力を働かせて覗いていると相当面白い。
一種の実験映画で、アート作品として語られる事が多いという。
3時間45分の補助席は確かに長かったが充分耐えられるし、多分、途中居眠りするだろうと思っていたが、そんな事は一切無かった。まぁ、これは座り心地の悪い補助椅子が、かえって効を奏したって事かもしれない。

後半の勢い、カオスには圧倒される。
左画面にNICOが再登場の終盤はアート作品としてウォーホルのシルクスクリーンを彷彿とさせる映像のお遊び。
特にズームイン、ズームアウトは急速度で繰り返すお遊びは稚拙な感じがして、かえって微笑ましい。









3時間45分、いったいどうなる事かと不安も多かったけれど、これは雪で足元の悪い中、観にきておいて良かった。
今回の貴重な特集。タイムスケジュールが良くないのであと1、2本しか観れないと思う。短編はYOU TUBEでも見れるからそこで妥協しときましょう。

YOU TUBEの「チェルシー・ガールズ」
本作にNicoの歌を被せての4面マルチ。これはこれで作品として成り立っていてナイスであります。

nico: "Chelsea Girls" ('67)



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