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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「痴漢は最高!」

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「新東宝映画“日本官能絵巻〜追悼・渡辺 護”週間」

「痴漢は最高!」1983年 新東宝 監督:渡辺護

近所の若妻との情事を夢の中で出歯亀の末実現させ、寝ぼけ寝言で一番良い所、隣の女房に起こされ咎められる。「誰と何処に落ちるの!」あぁ、怖い夢見た。谷底に落ちる・・・」とごまかしても見透かされ。眼鏡をかけて夢の続きでも見よう・・・

渡辺護追悼特集2本目。
タイトルの痴漢は出歯亀の事なんですね。
痴漢というとすぐに電車の中の行為の物と思ってしまうのはピンク映画ファンの浅墓さ。
痴漢というよりも夫婦交換物で、タイトル安易すぎ。
ピンク映画のタイトルに文句付けてもしょうがないか。良いタイトルではあります。

結婚10年子供無しの中年(といっても若いです)夫婦とマザコン気味の亭主との新婚夫婦。
マザコン男のボクちゃんが毛深く、ぶよってて気持ち悪い。
小倉久寛ほどじゃないが、青空球児っぽい。
脛毛があっても色気のある下元史朗と、どうしたって差が出る。
下元の妻役が美人じゃないが、間男発覚時のリアクションに可愛さがある。何はともあれ夫婦円満で御馳走様。

こうなってしまったからにはと4人で旅行に出かける。
旅館の主人が軽演劇出身の堺勝朗。お寒い出歯亀ぶりが案外見モノ。
岩陰で学生と女の情事を幇間芸。学帽の小道具が懐古的で良いのよね。

結局は両夫婦、交換したまま4人仲良く。
堺勝朗の出歯亀氏もやってられないと呆れちゃう。これ、観客の心理と見事に一致。
「アカプルコ、ちゃんちゃかちゃんちゃんちゃん・・・・?」何のギャグでしょう。

ラスト入れ変わったカップル、それぞれ亭主を見送るシーン。
一歩でも前と競いながら「いってらっしゃ〜い」合戦。どこまでいっても幸福そうです。

2本とも脚本は小水一男(ガイラ)
渡辺護追悼プログラムとして水準が保たれていたのはガイラのおかげか?

3本立てのもう1本は既に2回見てるのでパス。
でも、また、快楽亭の怪演を観たくもあったが・・・・

新橋ロマン劇場



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