「トパーズ」1969年 米 監督:アルフレッド・ヒッチコック
緊迫する東西情勢の中、キューバにソ連製のミサイルが運び込まれるという情報がもたらされた。米仏の情報機関は、これを探るため局員を現地に派遣する。そして、浮かび上がったトパーズという謎の組織を追って、局員はその正体を探るが……。キューバ危機を背景にしたスパイ・スリラー。
キューバ危機を取り扱った作品だからって、キューバ音楽が使われるわけは無いのだ。当たり前だ。
龍ちゃんの「トパーズ」を観たから同名タイトルの本作も見てみた。
ヒッチコック作品は少しづつでも観て行きたいと思っている訳だし。
でもこれヒッチコック作品としては地味だし、評判もよろしくないようで衰退期の作品らしい。こういうのから観て行くのも一興。
娯楽スパイ映画の007シリーズに対抗して、まったく違ったヒッチコックのスパイ映画を作ろうとしたらしい。
確かにサスペンスとしてはヒッチコックらしいハラハラに乏しいと思うし、実際の世界情勢からリアルを求める割にはスパイする側もされる側も、何か抜け作で突っ込み所も多いのが難点ではある。
それでも他のヒッチコック作品と比較せずにスパイ映画として観れば、それなりに楽しめる。いや、かなり楽しめました。
最初の家族の亡命シーンや、黒人スパイを使って赤い鞄を盗み出す場面など面白いし、盗撮する老夫婦とかもめのシーンも悪くはない。
女優としてはファニタ・デ・コルドバ役のカリン・ドールという方が普通に綺麗。
この方、若林映子様とともに「007は二度死ぬ」でのボンド・ガール出身という。こんなところでも対抗してんのか。
地下組織のリーダーという出来る女スパイ(キューバのミリタリーが似合う)という役でありながら、主人公デベロウ(フレデリック・スタフォード)の前では女でしかないというのも良い。本妻の嫉妬も女女していてよろしい。ただ、デベロウがジェームス・ボンドほどカッコ良くない浮気野郎なのが残念。
一番カッコ良いのはロシアから亡命した禿頭のお父さんだったりする。
間抜けだけれどリコ・パラ(ジョン・ヴァーノン)のファニタ・デ・コルドバへの思いがせつなかったりもする。
実はスパイ物としては麗しいファニタ・デ・コルドバが退場してからが面白かったりするのも皮肉ですね。
緊迫する東西情勢の中、キューバにソ連製のミサイルが運び込まれるという情報がもたらされた。米仏の情報機関は、これを探るため局員を現地に派遣する。そして、浮かび上がったトパーズという謎の組織を追って、局員はその正体を探るが……。キューバ危機を背景にしたスパイ・スリラー。
キューバ危機を取り扱った作品だからって、キューバ音楽が使われるわけは無いのだ。当たり前だ。
龍ちゃんの「トパーズ」を観たから同名タイトルの本作も見てみた。
ヒッチコック作品は少しづつでも観て行きたいと思っている訳だし。
でもこれヒッチコック作品としては地味だし、評判もよろしくないようで衰退期の作品らしい。こういうのから観て行くのも一興。
娯楽スパイ映画の007シリーズに対抗して、まったく違ったヒッチコックのスパイ映画を作ろうとしたらしい。
確かにサスペンスとしてはヒッチコックらしいハラハラに乏しいと思うし、実際の世界情勢からリアルを求める割にはスパイする側もされる側も、何か抜け作で突っ込み所も多いのが難点ではある。
それでも他のヒッチコック作品と比較せずにスパイ映画として観れば、それなりに楽しめる。いや、かなり楽しめました。
最初の家族の亡命シーンや、黒人スパイを使って赤い鞄を盗み出す場面など面白いし、盗撮する老夫婦とかもめのシーンも悪くはない。
女優としてはファニタ・デ・コルドバ役のカリン・ドールという方が普通に綺麗。
この方、若林映子様とともに「007は二度死ぬ」でのボンド・ガール出身という。こんなところでも対抗してんのか。
地下組織のリーダーという出来る女スパイ(キューバのミリタリーが似合う)という役でありながら、主人公デベロウ(フレデリック・スタフォード)の前では女でしかないというのも良い。本妻の嫉妬も女女していてよろしい。ただ、デベロウがジェームス・ボンドほどカッコ良くない浮気野郎なのが残念。
一番カッコ良いのはロシアから亡命した禿頭のお父さんだったりする。
間抜けだけれどリコ・パラ(ジョン・ヴァーノン)のファニタ・デ・コルドバへの思いがせつなかったりもする。
実はスパイ物としては麗しいファニタ・デ・コルドバが退場してからが面白かったりするのも皮肉ですね。