Quantcast
Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4203

「生贄夫人」

$
0
0
「生贄夫人」1974年 日活 監督:小沼勝

池永秋子は、夫の国貞が少女に悪戯をしたために行方不明になって以来、女中と二人で暮している。ある日、秋子が母の墓参に出かけた時、突然国貞が現われ、嫌がる秋子を無理矢理に、人一人いない山中のボロ小屋に連れ込んだ。そして、国貞秋子をうしろ手に縛り上げ、嬉々として秋子の体を弄んだ。

小沼監督の団鬼六作品である初SM映画「花と蛇」はちょっとあれれ?な物になっていたが、このSM第2段は、日活SM作品の原点ともいうべき傑作になっている。まさに名場面の連続。

夫の国貞がさえない高校教師でロリ趣味。少女への悪戯で逮捕歴がある婿養子という設定。このロリコンが成熟した元妻を甚振るという複層構造のド変態。坂本長利が実にいかがわしく良いです。「古都曼荼羅」みたいに変装したりしてないからね。
何故ロリコン設定である必要があるのかという所ではあるけれど、そのため冒頭と終盤に赤いスカートの小学生の放尿シーン(お尻丸出しのみですが)があったりして、児童ポルノ規制の現代にとってはなんとも貴重。その手の方にとってはちょっと嬉しいかも。
「性器が、いや、セックスの性器が異常に発達して・・・」なんて刑事の露骨な表現に耳を覆う秋子夫人。

母親の墓前から元妻を拐すんだけれど、その際の指輪の仕掛けが秀逸。たった指一本で拘束の身となる秋子夫人。
もうここからは山中の廃屋と谷ナオミの被虐肢体の美しさの連続であります。
何とも絵になる素晴らしい着物と隠れた肢体。

犬食い。誰も居ないので用を足そうと必死に拘束の身で洗面器を手繰り寄せ跨ぐまでを俯瞰で捉え、絶妙なタイミングでの国貞の声かけ。M描写の鏡ですね。
傑出しているのはお便所シーン。着物を裾を捲くられ、縄で繋がれた状態での放尿、排便。捉える国貞との構図に小沼監督の美学が光る。

やっとの思いで逃走を図り、ハンターに助けを求めると逆にレイプされてしまう。必死の抵抗と乳房の泥がまた良し。

秋子夫人は嫌がる様子と、元夫だけに早めに気分を出してしまう様子がエロいです。



流石に白塗り高島田の花嫁衣装、剃毛のあたりで厭きてきますが、そこで登場するのが新人の東てる美。カワユイ。
心中を図った若い娘、薫。
何故かなかなか彼女のポルノ作品に遭遇しなかったので嬉しい。ただ画像を沢山送ってくださったマンタさんのおかげで前張りの事ばかりが気になってしまったが・・・。
大きめの白パンツ、浣腸されるお尻、「可愛いお尻だ、色の白さといい、脂ののり具合といい申し分ない」我慢の限界に至る東てる美の悶絶、汗。
ついに決壊となる時の荘厳な音楽には笑わされた。
そう、ユーモアも必要ですよね。

それにしても一度被虐の悦びを知った、秋子夫人のデレデレぶり。これも相手が元夫と言う事で生々しい。嬉々として縛られる秋子夫人、怖いです。

その後、多くのSM女王を輩出した日活ですが、谷ナオミは元祖というだけの物で無い。唯一無比の妖艶さがありますな。SM作品以外に名演の多い方という認識ですが、これはSM女王の面目躍如、お見事です。

新橋ロマン劇場

にほんブログ村 映画ブログへ blogram投票ボタン

Viewing all articles
Browse latest Browse all 4203

Trending Articles