「夜ごとの美女」1952年 仏 ルネ・クレール
原題:LES BELLES DU NUIT
貧しい音楽教師のクロードはピアノを弾けば、アパートの前のガレージの親父に怒鳴られ、学校に行くと生徒たちにバカにされ、念願の作曲コンクールに出品する作品の完成もはかばかしくなく、面白くない。安らぎを得られるのは夢の中でだけ。夜ごと現われる夢の美女たちと恋を囁きあう。
2年前のジェラール・フリップ特集上映で見ておきたかったのだがスケジュールが合わず。
また、いつの日か見たい映画リストの中の1本。
その後「黒い画集 あるサラリーマンの証言」の中にも出てきたりして、ますます見たくなってきた。
そして、この作品へのオマージュとして実相寺昭雄も1本、作っている。
ウルトラセブン 第45話「円盤が来た」だ。
そうと知っては、やはり元ネタを見ておかなくっちゃ。劇場まで待たずにレンタルビデオ。
思った通り、楽しいコメディ映画で堪能しました。音楽もテンポも、とても良い。
オペラ作家を夢見るクロードは、現実逃避から夢の世界に浸り続ける。ただ、現実世界で彼を襲う不条理な状況(常に規則が付きまとう)は、クロード自身がかなり常識を弁えない面があって、その振る舞いは褒められたものじゃないんだけど・・・
ジェラール・フリップは美男というだけではなく、彼のコミカルな一挙手一投足がいちいち決まっていてお見事。
ピアノと修理工という双方の騒音を背景にしているが、劇中多様される消音のゼスチュア表現もオシャレ。
何気ないユル気味のユーモアも好ましい。
また彼の周囲のオチャメな友人たちが楽しい。クロードが自殺するのではないかと心配する彼らの友人思いの優しさ。そんな事も知らず自分勝手な暴言を吐くクロード、実はダメ男。
夢の中では、どんどんどんどん時代を遡って美女と逢瀬を重ねていく。
1900年、1830年アルジェ制圧、ルイ16世、ルイ13世・・・三銃士から恐竜まで登場。
このフランス映画で恐竜を見るとは思わなかった。書き割りですけど・・・
いつの時代でも登場する「なんて時代だ!」オヤジのキャラが楽しい。
夢に登場する美女たちも、また楽しみの一つ。特に1830年のアラブの姫君(ジーナ・ロロブリジータ)の美しさ。
アラブ衣装の顔ヴェールって何で女性をあんなにも美しく見せるのでしょうかね。
早い所、DVD再発して欲しいですね。
原題:LES BELLES DU NUIT
貧しい音楽教師のクロードはピアノを弾けば、アパートの前のガレージの親父に怒鳴られ、学校に行くと生徒たちにバカにされ、念願の作曲コンクールに出品する作品の完成もはかばかしくなく、面白くない。安らぎを得られるのは夢の中でだけ。夜ごと現われる夢の美女たちと恋を囁きあう。
2年前のジェラール・フリップ特集上映で見ておきたかったのだがスケジュールが合わず。
また、いつの日か見たい映画リストの中の1本。
その後「黒い画集 あるサラリーマンの証言」の中にも出てきたりして、ますます見たくなってきた。
そして、この作品へのオマージュとして実相寺昭雄も1本、作っている。
ウルトラセブン 第45話「円盤が来た」だ。
そうと知っては、やはり元ネタを見ておかなくっちゃ。劇場まで待たずにレンタルビデオ。
思った通り、楽しいコメディ映画で堪能しました。音楽もテンポも、とても良い。
オペラ作家を夢見るクロードは、現実逃避から夢の世界に浸り続ける。ただ、現実世界で彼を襲う不条理な状況(常に規則が付きまとう)は、クロード自身がかなり常識を弁えない面があって、その振る舞いは褒められたものじゃないんだけど・・・
ジェラール・フリップは美男というだけではなく、彼のコミカルな一挙手一投足がいちいち決まっていてお見事。
ピアノと修理工という双方の騒音を背景にしているが、劇中多様される消音のゼスチュア表現もオシャレ。
何気ないユル気味のユーモアも好ましい。
また彼の周囲のオチャメな友人たちが楽しい。クロードが自殺するのではないかと心配する彼らの友人思いの優しさ。そんな事も知らず自分勝手な暴言を吐くクロード、実はダメ男。
夢の中では、どんどんどんどん時代を遡って美女と逢瀬を重ねていく。
1900年、1830年アルジェ制圧、ルイ16世、ルイ13世・・・三銃士から恐竜まで登場。
このフランス映画で恐竜を見るとは思わなかった。書き割りですけど・・・
いつの時代でも登場する「なんて時代だ!」オヤジのキャラが楽しい。
夢に登場する美女たちも、また楽しみの一つ。特に1830年のアラブの姫君(ジーナ・ロロブリジータ)の美しさ。
アラブ衣装の顔ヴェールって何で女性をあんなにも美しく見せるのでしょうかね。
早い所、DVD再発して欲しいですね。