「僕のオッパイが発情した理由(わけ)」2014年 エクセス 監督:浜野佐知 舞台挨拶付き
数年間、屋根裏の一室に引きこもり、ほとんど人と会わない生活をしてきた裕美(♂)。ある朝、目が覚めると身体がふらつき、気分が悪い。トイレに行くと股間にあるべきモノ がない!オタクのアンチャンが突然、グラマー・ボディの美人に!インターネットの質問サイトで、突然女になったことが有り得るのかを尋ねた。ほとんどは冷やかしだったが、二人だけ真面目に受け止めてくれて……
新橋の終焉で遅ればせながら愛田奈々さんに目覚めたので、舞台挨拶付きに出かけてみる。
男女の肉体が入れ替わる設定というのは人気があって良く使われてるみたいですね。大林監督のものが有名ですが、個人的にはTVで観た「へんしん!ポンポコ玉」ちゅうのが走りではないかと・・・
そんな人気設定だからピンク映画でも過去に使われているかもしれない。何せ混沌と奥深いピンク映画界だから容易には調べられないんだけど。
今回は男女が入れ替わるのでなく、引きこもり青年のイケてない男の子が単独で美人に変身してしまうお話。
中高生の頃ってこういう妄想強かったな。女性、しかも美人のナイスバディに生まれ変わってイケメンを誘惑したい・・・
でも、身体だけが入れ替わって心がそのまんまだとしたら、お化粧とか自分磨きとかが面倒臭そうなのでダメだな、なんてね。
長らくピンク映画界で女性監督として活躍している浜野佐知監督作。
女性監督というのは鬼門なんだけど、この浜野監督はフェミニンな視点を加えつつも、違和感なく、異性監督という意識を忘れさせてくれる作品があるように思う。最近の活動はやはり女性ならではの特性を活かしたものが多く。ちょっとそいういうのは敬遠してしまって、食わず嫌いしてますけど。
舞台挨拶で生・浜野監督を初めて拝見しましたが、流石にバイタリティーあるオバちゃんでした。もう還暦過ぎで、ピンク界の中でも超ベテラン監督です。
舞台挨拶トークショーから・・・
登壇は浜野佐知監督、主演の愛田奈々さん、助演で本編でレズった加藤ツバキさん。
浜野監督がピンクの世界で生きていこうと決心したキッカケがこの日も上映のあった「豊丸の変態クリニック=浜野佐知監督)」伝説の淫乱女優、豊丸との出会い。
豊丸のプロ根性エピソードが、本当にカッコ良く、愛田さんも加藤さんも痺れておられましたな。
本編については、津田篤が女性の身体(愛田奈々)になるという事で、監督が愛田さんの事を「中身津田の愛田奈々」と何度も呼んでるんですが
この「なかみつだ」が共演の「なかみつせいじ」と紛らわしくて困惑笑い。
この作品は、やはり愛田奈々のキャスティングがピッタリ嵌った感で面白かった。
中身津田の愛田さんの実は男性という演技。男勝り演技の似合う数少ない美人女優さんでしょうね。
インターネットで中身津田の女性化計画への協力者が2人現れる。男側の視点で教祖的な怪しさのあるなかみつせいじと女性側の立場からアプローチしてくる里見瑤子女史。
母親は当然、姿の変わった息子を認識できず、愛田奈々を彼女かなんかと思う。引きこもりの息子を持った母親の本心が見えたりして面白い。
それでも、引きこもりで周囲とのコミュニケーションがまともに取れない男が、肉体が美女に変わった事によって人間的に成長していってるのがポイント。
散らかし放題だった屋根裏部屋も徐々に片付いてくる。
心がそのままで、化粧とか自分磨きが億劫だからダメだろうという事もないのか? 外見ってそれだけ人を変える力がある。美容整形なんかでもそんな例はいくらもあるね。
美人で自分磨きに熱心でも部屋片付けられない女もいるから、まぁ、自分の場合そこが限界点か。
かなり面白い設定でどうなるのか、と先を気にしつつ観るのだけれど、展開は実にゆっくり。そしてピンクの宿命、60分尺。
さしづめ「僕のおっぱいが発情した理由(わけ)・序章」といった趣。続編が見たい感じ。里見瑤子女史のアプローチももっと観たかった。
一瞬、夢落ち(そりゃないだろ!)かと思わせてのラストの叫び。落ちはこんなもんだろうけど、そこが良かった。
珍しくピンク映画でも男女問わずお勧めしたくなる良品。
この作品には90分バージョンもあるのだそう。ピンク映画版とは違って浜野監督の女性ならでは視点が一層強まってるのかもしれない。解んないけど。
助演の加藤ツバキさんも下瞼が滅法エロっぽい方で次回作も楽しみ。
池袋シネロマン
こちらもフィルム上映併用から完全にデジタル上映館に変わりました。時代の流れ・・・
数年間、屋根裏の一室に引きこもり、ほとんど人と会わない生活をしてきた裕美(♂)。ある朝、目が覚めると身体がふらつき、気分が悪い。トイレに行くと股間にあるべきモノ がない!オタクのアンチャンが突然、グラマー・ボディの美人に!インターネットの質問サイトで、突然女になったことが有り得るのかを尋ねた。ほとんどは冷やかしだったが、二人だけ真面目に受け止めてくれて……
新橋の終焉で遅ればせながら愛田奈々さんに目覚めたので、舞台挨拶付きに出かけてみる。
男女の肉体が入れ替わる設定というのは人気があって良く使われてるみたいですね。大林監督のものが有名ですが、個人的にはTVで観た「へんしん!ポンポコ玉」ちゅうのが走りではないかと・・・
そんな人気設定だからピンク映画でも過去に使われているかもしれない。何せ混沌と奥深いピンク映画界だから容易には調べられないんだけど。
今回は男女が入れ替わるのでなく、引きこもり青年のイケてない男の子が単独で美人に変身してしまうお話。
中高生の頃ってこういう妄想強かったな。女性、しかも美人のナイスバディに生まれ変わってイケメンを誘惑したい・・・
でも、身体だけが入れ替わって心がそのまんまだとしたら、お化粧とか自分磨きとかが面倒臭そうなのでダメだな、なんてね。
長らくピンク映画界で女性監督として活躍している浜野佐知監督作。
女性監督というのは鬼門なんだけど、この浜野監督はフェミニンな視点を加えつつも、違和感なく、異性監督という意識を忘れさせてくれる作品があるように思う。最近の活動はやはり女性ならではの特性を活かしたものが多く。ちょっとそいういうのは敬遠してしまって、食わず嫌いしてますけど。
舞台挨拶で生・浜野監督を初めて拝見しましたが、流石にバイタリティーあるオバちゃんでした。もう還暦過ぎで、ピンク界の中でも超ベテラン監督です。
舞台挨拶トークショーから・・・
登壇は浜野佐知監督、主演の愛田奈々さん、助演で本編でレズった加藤ツバキさん。
浜野監督がピンクの世界で生きていこうと決心したキッカケがこの日も上映のあった「豊丸の変態クリニック=浜野佐知監督)」伝説の淫乱女優、豊丸との出会い。
豊丸のプロ根性エピソードが、本当にカッコ良く、愛田さんも加藤さんも痺れておられましたな。
本編については、津田篤が女性の身体(愛田奈々)になるという事で、監督が愛田さんの事を「中身津田の愛田奈々」と何度も呼んでるんですが
この「なかみつだ」が共演の「なかみつせいじ」と紛らわしくて困惑笑い。
この作品は、やはり愛田奈々のキャスティングがピッタリ嵌った感で面白かった。
中身津田の愛田さんの実は男性という演技。男勝り演技の似合う数少ない美人女優さんでしょうね。
インターネットで中身津田の女性化計画への協力者が2人現れる。男側の視点で教祖的な怪しさのあるなかみつせいじと女性側の立場からアプローチしてくる里見瑤子女史。
母親は当然、姿の変わった息子を認識できず、愛田奈々を彼女かなんかと思う。引きこもりの息子を持った母親の本心が見えたりして面白い。
それでも、引きこもりで周囲とのコミュニケーションがまともに取れない男が、肉体が美女に変わった事によって人間的に成長していってるのがポイント。
散らかし放題だった屋根裏部屋も徐々に片付いてくる。
心がそのままで、化粧とか自分磨きが億劫だからダメだろうという事もないのか? 外見ってそれだけ人を変える力がある。美容整形なんかでもそんな例はいくらもあるね。
美人で自分磨きに熱心でも部屋片付けられない女もいるから、まぁ、自分の場合そこが限界点か。
かなり面白い設定でどうなるのか、と先を気にしつつ観るのだけれど、展開は実にゆっくり。そしてピンクの宿命、60分尺。
さしづめ「僕のおっぱいが発情した理由(わけ)・序章」といった趣。続編が見たい感じ。里見瑤子女史のアプローチももっと観たかった。
一瞬、夢落ち(そりゃないだろ!)かと思わせてのラストの叫び。落ちはこんなもんだろうけど、そこが良かった。
珍しくピンク映画でも男女問わずお勧めしたくなる良品。
この作品には90分バージョンもあるのだそう。ピンク映画版とは違って浜野監督の女性ならでは視点が一層強まってるのかもしれない。解んないけど。
助演の加藤ツバキさんも下瞼が滅法エロっぽい方で次回作も楽しみ。
池袋シネロマン
こちらもフィルム上映併用から完全にデジタル上映館に変わりました。時代の流れ・・・