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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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訃報連絡

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20日の朝、好きな事のため勝手放題、人生を満喫した親父が逝った。
あまり詳細を語る事は避けたいが、まぁ、いろいろあって、家族を裏切った放蕩親父というレッテルもあり、私自身も別離の末亡くなった32年前の母親の葬儀後には呪いの言葉をぶつけたりもした。それを理由にこちらの方でも不孝の言い訳にできる都合良さもあったりして面倒臭さは無くて良いのだけれど、あのような生き方をしていればいづれ子に迷惑がかかるのは明白。ほったらかして逃げだしても良いところだけれど、「ヒミズ」の親に比べりゃ、特に財力面で不自由なく育ててくれたわけで、感謝の面も大いにある。いざという時は最低限の事はしてやらんといけないという覚悟はしていた。

絵描きといっても私には、度を越した道楽以上なにものでもない。評価やお褒めの言葉は良く聞くけれど、生活が成立しているわけではない。つくづく年金という物が有難く羨ましい。
好きな絵を描きたいのであって、その絵が売れれば喜びであって、曲げて売るための絵を描くつもりはない。
好きな絵を描くために、信念を曲げて売るための絵で資金稼ぎをしないのか、できないのか・・・・

実は彼の描く絵、私はかなり好きだ。親父がもし絵を描いていなければ、もっと親子関係は疎遠だったろう。
合うと言えば個展開催の時くらいだったから、本人に会うというより、今回はどんな絵かなという感じ・・・

好きな事に自分の人生をかけてやるのは勝手だが自分の身の丈に合った範囲でやるべきで、他人に迷惑をかけてまでやる必要はないと何度も説教をしたものだ。親であるから、小遣いを仕送る事までは良いが、こっちはスポンサーになるつもりも財力も無いので非常識な無心は断った。
若い時分は設計の仕事でかなり稼いだ人なので金銭感覚もこちらとはかなりギャップがある。

ひとまず葬儀を終えてほっと一息。
49日は東京に戻り、彼の絵友達の皆さんに呼びかけ、故人を忍んでいただければと思っている。

地元で尽力していただいた福祉協議会の皆様、病院の先生、看護師の皆様、JAの葬儀社の方々、矢掛での友人であったフォトスタジオ店主様には、ここの文は読まんだろうが、別途、感謝の気持ちを伝えたい。ありがとうございました。

空塊2006

アトリエ訪問 2006年

楓ギャラリー


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