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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「人妻セカンドバージン 私を襲ってください」

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「エクセス&にっかつ“最期の性戦”週間」

「人妻セカンドバージン 私を襲ってください」2013年 エクセス 監督:城定秀夫

夏に観たまま放ったらかしていた奴。もう忘れちゃうよ。

「押入れ」の城定秀夫が10年ぶりにピンク映画に帰ってきた記念すべき作品。
何故、この人がピンク映画から遠ざかっていたのか、そのあたりの事情は知る由も無いし、観賞側としてはどうでも良い事だけれども、ファンとしては気になる。
10年、ピンク映画界もずいぶん様変わりしてきて、制作本数の激減。フィルム上映の終焉が眼前に迫っている。そんな時期に城定秀夫監督作品が今は亡きフィルム上映館新橋ロマンで上映されるのだから何か感概深いものがある。

やはり城定秀夫の作品は他のピンク監督とは一線を画す。
本作は、10年前の「押入れ」を意識した部分がところどころにある。男を匿うのは今回、天井裏だ。
主演七海ななの平凡な風情がなんとも言えない。
冷え切った夫婦関係。喘息の発作。何かを諦めたような哀しい表情。
そういったモンがちょっとしたシーンの一つ一つによって、グイグイとこちら側の心に染み込んでくる、あの感じ・・・

車にはねられて即死かと思った麻子が何事もなかったように起き上がって潤二を追いかける不気味なユーモアが印象に残っている。

看護婦だった麻子(七海なな)は病院の出入り業者である高志(河野智典)と3年前に知り合い結婚し、仕事をやめて家庭に入った。麻子の不妊症が発覚し、それを知った高志は急に冷たくなった。麻子の大人しい性格も高志にとっては飽き足りないものであった。高志が浮気をしていることを感じるようになるが、麻子はその事で高志を責めることはしなかった。それが自分の責任でもあるし、麻子自身も高志に興味を持たなくなっていたからだ。離婚も考えるが、高志は社会的な体裁を考え、麻子も今のままの方が楽な気がしていた。
そんな麻子には密かな楽しみがあった。近所の廃工場の一角で毎日のようにセックスをしているアミ(仁科百華)とタケル(中村英二)のヤンキーカップルの行為を物陰から覗き自慰に耽ることだった。
その夜高志は家を空けていた。ユキ(さくら悠)という若い受付嬢との不倫だと麻子には分かっていた。酔った高志はラブホテルで散々麻子の悪口を言いながらユキの肌に溺れた。その頃ビールを飲んで酔った麻子は庭から物音を聞く。庭へ出ると血まみれの小刀を握り返り血を浴びた若い男・潤二(吉岡睦雄)がいた。彼は麻子に刃物を突きつけ部屋に侵入する。潤二は逃走中の指名手配犯だった…。

新橋ロマン劇場

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