「十戒」1956年 米 監督:セシル・B・デミル
The Ten Commandments
ヘブライ人がエジプトの奴隷とされていた時代、一人のヘブライ人の男の子が生まれる。ファラオは救世主の誕生を恐れたため、ヘブライ人の男の幼児をすべて殺すように命令する。難を逃れるため、その子は籠に入れられ、ナイル川に流されたが、沐浴していたエジプトの王女ベシアに拾われる。ベシアはその子をモーゼと名付け、自分の子として育てる。
モーゼは武運に優れ知恵のある立派な青年に育ち、王からもその優秀さを認められつつあった。だが王子のラメセスに出生の秘密を知られ砂漠に追放される。放浪の末に彼はシナイ山の麓に辿り付き、そこで羊飼い達に救われた。彼は族長のジェスロから仲間として認められ、7人姉妹の長女・セファラを妻として新たな生活を始める。そんなある日、ヨシュアが訪ねてきてエジプトに戻り民に自由を与えてほしいと語る。そしてモーゼは山の頂に不思議な光を見た。山を登っていくと彼は光の中から神の声を聴く。モーゼは、汝はヘブライ人をエジプトより導き出すよう神からの啓示を受けた。
リドリー・スコットのリメイクが公開されているんで、そういえば「十戒」子供のころにテレビで観たっきりだなぁ、とレンタル・・・
当時の記憶としては当然、あの紅海が割れるシーンぐらいしか憶えていない。まだ旧約聖書も出エジプト記の知識もゼロだった頃(今でもたいして変わんないか)
このあと、リドリー・スコットのも見たけれど、事前予習として有効でした。
とにかく長大作スペクタクル史劇。「ベン・ハー」と並び称される本作。我が世代なら誰もが一度はテレビで見た事あるって奴。
当時、大人で映画館、それも大劇場でこれを見た人たちが羨ましい。
最近でもそのような上映会はあったかもしれないけど、観れていない。
茶の間で見て果たして、その魅力が堪能できるのか?とも思うけど、これがそれなりに面白い。
意外な事に前半部、モーゼが神の啓示を受けるまでの物語が面白くて引き込まれる。
その勢いで休憩(茶の間ですので休憩は2時間弱、食事付きで鑑賞)後の後半も楽しむ。宗教的に馴染みが薄い日本人でもそれなりに楽しめる。
当時の精一杯の特撮。CGではない手作り感、時代を経ているのに・・・カキワリの絵みたいなのに・・・
これがぜんぜんイケてるのに驚いちゃう。
古さ、チープさに寛容な自分だからというわけでは無いように思う。
神に近付いていくにつれお髭が立派になっていくチャールトン・ヘストン以上に、全編ほとんど半裸の王子、ユル・ブリンナーがいいですね。
モーゼは賢く、強く正しい人で聖人だから7人姉妹の羊飼いの所に行ってもハーレムな状態にならないのがちょっと不服。SWITCHみたいには決してなりませんから。
OVERATUREからINTERMISSIONだけに限らず、監督自らの前説までも劇場で上映されたヴァージョンがあるという。
まさに、映画が娯楽の王様だったよき時代の長大作。
長い映画は生まれても、もうこんな高級エンターテイメント感のある映画はできないでしょうな。
馬鹿、もといヴァカ役で登場のビンセント・プライス。
The Ten Commandments
ヘブライ人がエジプトの奴隷とされていた時代、一人のヘブライ人の男の子が生まれる。ファラオは救世主の誕生を恐れたため、ヘブライ人の男の幼児をすべて殺すように命令する。難を逃れるため、その子は籠に入れられ、ナイル川に流されたが、沐浴していたエジプトの王女ベシアに拾われる。ベシアはその子をモーゼと名付け、自分の子として育てる。
モーゼは武運に優れ知恵のある立派な青年に育ち、王からもその優秀さを認められつつあった。だが王子のラメセスに出生の秘密を知られ砂漠に追放される。放浪の末に彼はシナイ山の麓に辿り付き、そこで羊飼い達に救われた。彼は族長のジェスロから仲間として認められ、7人姉妹の長女・セファラを妻として新たな生活を始める。そんなある日、ヨシュアが訪ねてきてエジプトに戻り民に自由を与えてほしいと語る。そしてモーゼは山の頂に不思議な光を見た。山を登っていくと彼は光の中から神の声を聴く。モーゼは、汝はヘブライ人をエジプトより導き出すよう神からの啓示を受けた。
リドリー・スコットのリメイクが公開されているんで、そういえば「十戒」子供のころにテレビで観たっきりだなぁ、とレンタル・・・
当時の記憶としては当然、あの紅海が割れるシーンぐらいしか憶えていない。まだ旧約聖書も出エジプト記の知識もゼロだった頃(今でもたいして変わんないか)
このあと、リドリー・スコットのも見たけれど、事前予習として有効でした。
とにかく長大作スペクタクル史劇。「ベン・ハー」と並び称される本作。我が世代なら誰もが一度はテレビで見た事あるって奴。
当時、大人で映画館、それも大劇場でこれを見た人たちが羨ましい。
最近でもそのような上映会はあったかもしれないけど、観れていない。
茶の間で見て果たして、その魅力が堪能できるのか?とも思うけど、これがそれなりに面白い。
意外な事に前半部、モーゼが神の啓示を受けるまでの物語が面白くて引き込まれる。
その勢いで休憩(茶の間ですので休憩は2時間弱、食事付きで鑑賞)後の後半も楽しむ。宗教的に馴染みが薄い日本人でもそれなりに楽しめる。
当時の精一杯の特撮。CGではない手作り感、時代を経ているのに・・・カキワリの絵みたいなのに・・・
これがぜんぜんイケてるのに驚いちゃう。
古さ、チープさに寛容な自分だからというわけでは無いように思う。
神に近付いていくにつれお髭が立派になっていくチャールトン・ヘストン以上に、全編ほとんど半裸の王子、ユル・ブリンナーがいいですね。
モーゼは賢く、強く正しい人で聖人だから7人姉妹の羊飼いの所に行ってもハーレムな状態にならないのがちょっと不服。SWITCHみたいには決してなりませんから。
OVERATUREからINTERMISSIONだけに限らず、監督自らの前説までも劇場で上映されたヴァージョンがあるという。
まさに、映画が娯楽の王様だったよき時代の長大作。
長い映画は生まれても、もうこんな高級エンターテイメント感のある映画はできないでしょうな。
馬鹿、もといヴァカ役で登場のビンセント・プライス。