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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「悶絶!!どんでん返し」

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「神代辰巳の世界 没後二十年メモリアル特集」

「悶絶!!どんでん返し」1977年 日活 監督:神代辰巳

東大卒のエリートサラリーマン・北山が、ヤクザにおかまを掘られたことをきっかけに、地位もプライドも、そして男もかなぐり捨てて、めくるめく性の世界に突き進む!ヒロイン(!?)の鶴岡修が歌う「愛あればこそ」(ベルばらのテーマ)を聴け!!

神代作品にこんなにも下品な(褒め言葉)コメディがあったんですね。
痛快!痛快!面白い。

ピンサロでの谷ナオミの超明るいトップレスに掴みはOK
SMの女王谷ナオミの一連の作品とは一味違う側面が楽しい。ちゃんと緊縛シーンも用意されているけど、いつもとは違う。

ヤクザ未満の竜二(遠藤征慈)と弟分(粟津號 )2人組とスケ番グループの美人局。支配しようとするヤクザ未満に反撃する不良女子高生とのどつきあいの振り切り方が素晴らしい。
結局、支配される女子高生側。彼女らを抑止するためにヤクザ未満が取った手は「付き馬」手法。

そしてエリートサラリーマン北山(鶴岡修)のカマ掘られてのオカマ作品。
男色行為後の谷ナオミの情事の「どうだったの~、どうだったの~」がいいね。
オカマに目覚めた鶴岡修が谷ナオミの座を奪ってどんでん返しの始まり。状況状況でそれぞれの立場がクルクル代わる。
上位に立つものは下位を徹底的に痛めつける、この下品さがたまらない。

スケ番ミドリ(牧れいか)はピロピロ笛の花電車が上手くできないため一気に下位へ。
牧れいかの佇まいが良い。
粟津號が猛特訓に付き合ううちに恋が芽生え、遠藤征慈のイロの座に座った鶴岡修に痛めつけられるが・・・

まだお元気だった東郷健もゲスト出演。

結局、遠藤征慈から捨てられてしまう哀しいオカマのラストがバツグン。



エンディングのバター犬散歩の大サービスまで、やってのけてくれちゃう。ざんげの値打ちもない/北原ミレイ

谷ナオミとオカマの鶴岡修、不細工スケ番の牧れいかがとっても可愛ゆい傑作喜劇。

神代作品といえば鼻唄、その曲。
本作では昭和歌謡 藤圭子「女のブルース」なんかに交じって当時センセーショナルに登場した矢野顕子。
なるほど、「あんたがたどこさ」の選曲とか神代監督が好みそう。当時、私もラジオから録音して良く聴いてました。

シネマヴェーラ渋谷

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