「ブロンソン」2008年 英 監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
子供の頃から、ただ「有名になりたかった」マイケル・ピーターソンは郵便局を襲って懲役7年の刑を宣告される。収監されたマイケルはひたすら反抗的な態度で意図不明の暴力を繰り返し、刑務所をたらい回しにされる。結局、服役期間は26年に及ぶ。出所したマイケルはかつての刑務所仲間で今はナイトクラブを経営しているポールと出会い、アンダーグラウンドのボクサー「チャールズ・ブロンソン」となる。
期待したニコラス・ウィンディング・レフンの初期作「Fear X」が今一つだったので、それではという事でこちらを観賞。
日本では劇場未公開。レフンの「ドライヴ」、トム・ハーディーの「ダークナイト・ライジング」のヒットによりDVD発売。
これぞ、純粋バイオレンス。
暴れる事に意味無し。
女からは「あなたには野心が無い」と言われてふられる、マイケル・ピーターソンが、あまりに虚しい。
映画俳優と同じに、嫌、それ以上に立派なお髭で笑顔がチャーミングなので何か憎めないキャラだが、それはこちらに危害の恐れがないから。こんな奴たまったもんじゃない。
絵作りのカッコ良さは流石にレフン。今回は音楽も大丈夫。オープニングのThe Walker Brothers「The Electrician」とエンディングに使ってたGlass Candy「Digital Versicolor」はかなり気に入る事ができました。
「Fear X」から継承されたかのような赤い照明でエージ内で鍛えるマイケル・ピーターソンの屈強な裸。腕立てなどの素早い動きと のスローな感じの組合せが絶妙にカッコ良く、これ一発で決まり!
本編中はワーグナー、ブルックナーといったクラシックが効果的。
シンメトリーにこだわった構図はキューブリックの影響色濃く。
現代の「時計仕掛けのオレンジ」なんて売り文句もありますが、流石に「時計仕掛け」には及ばないと思うけど、終盤、絵の先生に施したアート。あの帽子、あのメイクア・・・アレックス。
マイケルが精神病棟で薬によって自由を奪われている時、最初に「9歳の少女」発言の親父と遭遇する場面の絵作りはかなり好き。
殺人は犯さないので死刑にはならない。
マイケルがシャバで犯す罪はセコイものでしかない。でもひとたび、刑務所に入ると本領発揮なのです。閉ざされた塀の中、狭い独房での大暴れだけに、やっぱり何か虚しく憐れです・・・
宝石店襲撃なんぞは、まさに「らくだ」の馬さんですから・・・
シアターの舞台で自ら道化となり進行する異様なテイスト。伝統の波多野栄一芸。
今までの刑務所モノにあった他の囚人とのあれやこれやの楽しい娯楽性などは皆無な展開。ほとんど独房だからひとりっきりなんですよね。
トム・ハーディーの裸(ボカシ入りが残念)と演技が最高。この演技が認められ「ダークナイトライジング」のベイン役が来たんでしょう。
「チャールズ・ブロンソン」ことマイケル・ピーターソンはイギリスで最も有名な囚人であり、34年の刑務所生活のうち、30年を独房で過ごし、いまだに服役中である。
"Bronson" The Walker Brothers - The Electrician
Glass Candy Digital Versicolor
子供の頃から、ただ「有名になりたかった」マイケル・ピーターソンは郵便局を襲って懲役7年の刑を宣告される。収監されたマイケルはひたすら反抗的な態度で意図不明の暴力を繰り返し、刑務所をたらい回しにされる。結局、服役期間は26年に及ぶ。出所したマイケルはかつての刑務所仲間で今はナイトクラブを経営しているポールと出会い、アンダーグラウンドのボクサー「チャールズ・ブロンソン」となる。
期待したニコラス・ウィンディング・レフンの初期作「Fear X」が今一つだったので、それではという事でこちらを観賞。
日本では劇場未公開。レフンの「ドライヴ」、トム・ハーディーの「ダークナイト・ライジング」のヒットによりDVD発売。
これぞ、純粋バイオレンス。
暴れる事に意味無し。
女からは「あなたには野心が無い」と言われてふられる、マイケル・ピーターソンが、あまりに虚しい。
映画俳優と同じに、嫌、それ以上に立派なお髭で笑顔がチャーミングなので何か憎めないキャラだが、それはこちらに危害の恐れがないから。こんな奴たまったもんじゃない。
絵作りのカッコ良さは流石にレフン。今回は音楽も大丈夫。オープニングのThe Walker Brothers「The Electrician」とエンディングに使ってたGlass Candy「Digital Versicolor」はかなり気に入る事ができました。
「Fear X」から継承されたかのような赤い照明でエージ内で鍛えるマイケル・ピーターソンの屈強な裸。腕立てなどの素早い動きと のスローな感じの組合せが絶妙にカッコ良く、これ一発で決まり!
本編中はワーグナー、ブルックナーといったクラシックが効果的。
シンメトリーにこだわった構図はキューブリックの影響色濃く。
現代の「時計仕掛けのオレンジ」なんて売り文句もありますが、流石に「時計仕掛け」には及ばないと思うけど、終盤、絵の先生に施したアート。あの帽子、あのメイクア・・・アレックス。
マイケルが精神病棟で薬によって自由を奪われている時、最初に「9歳の少女」発言の親父と遭遇する場面の絵作りはかなり好き。
殺人は犯さないので死刑にはならない。
マイケルがシャバで犯す罪はセコイものでしかない。でもひとたび、刑務所に入ると本領発揮なのです。閉ざされた塀の中、狭い独房での大暴れだけに、やっぱり何か虚しく憐れです・・・
宝石店襲撃なんぞは、まさに「らくだ」の馬さんですから・・・
シアターの舞台で自ら道化となり進行する異様なテイスト。伝統の波多野栄一芸。
今までの刑務所モノにあった他の囚人とのあれやこれやの楽しい娯楽性などは皆無な展開。ほとんど独房だからひとりっきりなんですよね。
トム・ハーディーの裸(ボカシ入りが残念)と演技が最高。この演技が認められ「ダークナイトライジング」のベイン役が来たんでしょう。
「チャールズ・ブロンソン」ことマイケル・ピーターソンはイギリスで最も有名な囚人であり、34年の刑務所生活のうち、30年を独房で過ごし、いまだに服役中である。
"Bronson" The Walker Brothers - The Electrician
Glass Candy Digital Versicolor