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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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第97回全国高校野球選手権大会 千葉決勝 習志野VS専大松戸

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静岡の準決勝がずれてしまったので千葉の決勝へ。
今年の千葉決勝は自分的にはベスト・カードとなった。ただ、久しぶりに市立習志野には甲子園に行ってもらいたいし、持丸専松も7年目。届きそうで届かない甲子園切符の悲願達成も願いたく複雑な心境。
こういう場合の観戦はどうしても劣勢側に肩入れする。したがって逆転が起こると掌を返す事になります。

試合開始1時間前にマリンスタジアムに着いたが、読みが少し甘かった。すでにスタンドはほ満員。どうにか2階席のホームからやや習志野の三塁寄りに席を確保。もう少し遅かったら立ち見になるところでした。

ギッシリ埋まったスタンドは右が専松のグリーン、左が習志野のエンジと真二つに分かれた。外野席も開放満員札留めだ。

 





市立習志野の場合、やはり野球部の活動はブラバンも含めての評価になる。
5年前の山下斐紹(ソフトバンク)の時以来だけれど、その時以上にブラバンを中心にした三塁側の大応援の迫力といったらない。


専大松戸の先発はエースで4番、ドラフト候補の原投手


習志野は10番の土井投手が先発

試合は初回から「レッツゴー習志野」のかかる攻撃。二死から作った好機に5番八木選手の適時打で幸先良く習志野が先制。
その裏、習志野先発の土井投手が制球さだまらず無死で2人を歩かせ、早々に投手交代。エースナンバーの深田投手登板。


習志野 深田投手

習志野は4回にも8番幸坂選手の中前適時打で追加点。7回には専大松戸の二番手角谷から1年生の4番・吉野選手に適時打が出て専松には重くのしかかる3点目を奪う。


専大松戸は左の好投手角谷君にスイッチ

ジリジリと窮地に追い詰める習志野の攻撃に、やはり専大松戸が甲子園に行くには霞ヶ浦や二松学舎並みの試練が必要なのかと思った。なおも一死二三塁。これ以上点をやれない専大松戸はスクイズ警戒気味に2ボールとした後、捕手のはずす仕草と逆にストライクが入った後の4球目、飛び出した三塁走者を良く見極め挟殺プレーで二死とし、三塁を狙った二塁走者もタッチアウトでピンチを切り抜ける。習志野の機動力を封じたプレーは見ごたえがあったし、ここを1点で抑えたのは残りイニングから大きいと思われたが、まさかこのプレーが流れを専大松戸に引き寄せる大きなプレーになるとは・・・

7回裏、それまでポンポンと投げ込んで来る深田投手に翻弄されていた専大松戸、なんとか塁に出てリズムを代えたいところ。先頭5番河村捕手の安打を足がかりに二三塁とし、8番寺元選手が2点適時打。習志野は尾形投手に継投するが1番渡邊選手がついに同点となる三塁打。習志野は小刻みな継投も防戦一方。いや、投手陣も豊富です。


習志野の4番手阿部投手

二死満塁から4番原選手の放った当たりは中堅前へ、この試合、それまで絶妙な守備の位置取りが目を引いていた加藤中堅手の前に落ちたボール、いしゅんの判断の隙があったか、なんとボールを後ろに逸らしてしまう。外野を転々と転がる間三走者どころか打者走者の原選手もホームイン。劇的な満塁ランニング本塁打となった。原選手は今大会2本目のランニングホームラン。


逆転のランニングホームランに歓喜の専大松戸ベンチ


これで一気に7-3と専大松戸が逆転。

魔の7回となった後の習志野応援席の重苦しい空気に8回の攻撃で静寂を破る「アフリカンシンフォニー」
9回最後の攻撃、専大松戸側に自然と起こる手拍子を突き破る「レッツゴー習志野」の応援に鳥肌立ちまくり、思わず泣きそうになりましたよ。
なんと勇気を与える、素晴らしい応援なのでしょう。
とにかく習志野のブラバンのおかげで何十倍も感動的な決勝戦を体験した思いです。






専大松戸、悲願の悲願の悲願の初甲子園おめでとう!やっぱり、今年は専修の年かな?
んあー、習志野の甲子園も見たかったがなぁ。

ところで今年、ネットニュースで初めて知りましたが、東海大系列校で甲子園出場経験が無いのは東東京の東海大高輪台だけなんだそうで、凄いですね。
実は専修の付属校もこれでコンプリにリーチ(たった4校ですが)。ただ、残る杉並の付属高校は東京代表の座を獲得した年(京王商時代)の甲子園大会が戦争で中止になったトラウマと、経営的に野球部を強化しようという気は無さそうですので、コンプリの可能性は東海大の方が高いですね。

甲子園で久しぶりに茨城のとっつあん持丸節が聞けますかね。
千葉代表として健闘を祈りましょう。

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