「70's東映プログラム・ピクチュアの雄 山口和彦NIGHTS」
「ウルフガイ 燃えろ狼男」1975年 東映 監督:山口和彦
平井和正のSF小説「アダルト・ウルフガイ」シリーズより「虎よ!虎よ!」をベースに、別の短編をミックスして映画化。千葉真一のカラテ映画に「仮面ライダー」のテイストを振りかけて、エロ・グロごった煮で仕上げた△マークならではの痛快作。
平井和正のウルフガイ・シリーズって今更、読んで面白いものなのか。ま、読まんですけど。その映画版。
開巻から素晴らしい演技を見せてくれるのは安岡力也さん。さっそく、どうかしてる感に満たされていきます。
日本のアクションスター千葉ちゃんのアクションは本当に凄いんだけど、あのパーマ頭がむさくるしいのがとても残念なんですね。
しかし、ワイシャツに隠れた逆三角の上半身から繰り出す空手にちょっと魅了されたりする。B級テイストにA級アクション。
狼男映画なのに変身しないのは拍子抜けなれど、確かにほとんど仮面ライダーテイストで、濃い千葉真一の顔と藤岡弘の顔が重なってくる。
拷問が凄い。「問題外科」には及ばないまでも外科手術。内臓はみだしたまま放置されるも満月の夜に不死身となった千葉真一は気合一発であら不思議。内臓がすべて腹に納まり、傷口がふさがる。
でも、やっぱり女優さんを見ましょう。
カニー小林名義は田口久美です。バイクに皮ジャンで登場、危機の千葉ちゃんを救う謎の女。
ホテルにインして、皮ジャンを脱ぐとポロリ「驚いた?」・・・「女だという事は気づいていた」と得意気に答える千葉ちゃんだが、バイクの後ろに乗ってたんだから、そりゃ解るし、見ている観客も皆、解ってるでしょ。それだけフェミニンな田口久美。エキゾでカッコ良いです。
名セリフ「けだものを愛したただの女」
そんな魅力たっぷりの謎の女だったのに、あっけなく死亡退場。
代わりに後半、登場するのが渡辺やよい
人狼族の血脈を汲む娘。千葉ちゃんの妻でもあり母でもある存在となる。
名セリフ「あなたは疲れている。この身体で疲れを癒してください」
千葉真一も名セリフ「俺は今、お前のここから生まれてきたんだ」・・・
もう一人重要な役の女優さんとして西野バレエ団の奈美悦子。
脱ぎやエロはないかわりに、ストリップ劇場で奇妙な歌を歌ってくれてストリップ客からブーイング喰らってました。
千葉真一の前で次々美女が据え膳状態になるけれど、結局もみんな死んじゃう悲しい作品。
まだまだ東映にはこの手の未見B級作品が沢山あるんだろうけど、果たして今後、何本くらい見れますでしょうか。
ラピュタ阿佐ヶ谷
「ウルフガイ 燃えろ狼男」1975年 東映 監督:山口和彦
平井和正のSF小説「アダルト・ウルフガイ」シリーズより「虎よ!虎よ!」をベースに、別の短編をミックスして映画化。千葉真一のカラテ映画に「仮面ライダー」のテイストを振りかけて、エロ・グロごった煮で仕上げた△マークならではの痛快作。
平井和正のウルフガイ・シリーズって今更、読んで面白いものなのか。ま、読まんですけど。その映画版。
開巻から素晴らしい演技を見せてくれるのは安岡力也さん。さっそく、どうかしてる感に満たされていきます。
日本のアクションスター千葉ちゃんのアクションは本当に凄いんだけど、あのパーマ頭がむさくるしいのがとても残念なんですね。
しかし、ワイシャツに隠れた逆三角の上半身から繰り出す空手にちょっと魅了されたりする。B級テイストにA級アクション。
狼男映画なのに変身しないのは拍子抜けなれど、確かにほとんど仮面ライダーテイストで、濃い千葉真一の顔と藤岡弘の顔が重なってくる。
拷問が凄い。「問題外科」には及ばないまでも外科手術。内臓はみだしたまま放置されるも満月の夜に不死身となった千葉真一は気合一発であら不思議。内臓がすべて腹に納まり、傷口がふさがる。
でも、やっぱり女優さんを見ましょう。
カニー小林名義は田口久美です。バイクに皮ジャンで登場、危機の千葉ちゃんを救う謎の女。
ホテルにインして、皮ジャンを脱ぐとポロリ「驚いた?」・・・「女だという事は気づいていた」と得意気に答える千葉ちゃんだが、バイクの後ろに乗ってたんだから、そりゃ解るし、見ている観客も皆、解ってるでしょ。それだけフェミニンな田口久美。エキゾでカッコ良いです。
名セリフ「けだものを愛したただの女」
そんな魅力たっぷりの謎の女だったのに、あっけなく死亡退場。
代わりに後半、登場するのが渡辺やよい
人狼族の血脈を汲む娘。千葉ちゃんの妻でもあり母でもある存在となる。
名セリフ「あなたは疲れている。この身体で疲れを癒してください」
千葉真一も名セリフ「俺は今、お前のここから生まれてきたんだ」・・・
もう一人重要な役の女優さんとして西野バレエ団の奈美悦子。
脱ぎやエロはないかわりに、ストリップ劇場で奇妙な歌を歌ってくれてストリップ客からブーイング喰らってました。
千葉真一の前で次々美女が据え膳状態になるけれど、結局もみんな死んじゃう悲しい作品。
まだまだ東映にはこの手の未見B級作品が沢山あるんだろうけど、果たして今後、何本くらい見れますでしょうか。
ラピュタ阿佐ヶ谷