「グリーン・インフェルノ」2013年 米 監督:イーライ・ロス
THE GREEN INFERNO
不正なアマゾンの森林伐採の実態を世に訴えるため、学生たちの活動家から成るグループは現地に赴く。その後、彼らの度を越した行動が目に余ったため全員強制送還されることになるが、その途中で搭乗機がエンジントラブルを起こしてしまう。熱帯雨林に墜落した飛行機の生存者たちは救助を求めるが、彼らを待ち受けていたのは食人族だった。
今年公開された映画の中でこれほどまでに公開を待ち望んでいたモノがあるだろうか。
「したまち映画祭」で取り上げられた事で存在を知って以来、待ちに待っておりました。
所謂、人を食う映画ですが、それ以前に監督が主演女優を食ってたって楽屋話もあるようです。
チリ・ボニータ、ロレンツァ・イッツォ
例によってド素人のため、イーライ・ロスの他作品は見たことがなく、本作が初体験。
噂ではグロさは思ったほどでもないとか漏れ伝わってきておりましたが、いやなに、私にはこのグロさ加減がちょうどイイ感じで一気に気に入ってしまっただよ。
カンニバリズム映画であると同時にスラクティズム、ソーシャル・ジャスティス・ウォリアーの問題への皮肉(食人だけに皮肉という言葉さえ別の意味に捉えそうだ)。この困った輩(本作では自然保護を訴える学生団体)が守ろうとしたヤハ族に次々と食われていく面白さ。特にリーダーの人でなし度合が凄まじくって、こいつは食われてもしょうがないだろうという奴なんだけど、どうやら食われずに生き延びてるらしい。
活動リーダーのアレハンドロは最強の人でなし野郎。役者の名はアリエルだが、あのセンズリはありえん。
レズ・カップルの行く末は・・・、音だけだけれどスカトロもあり。
食人映画でありながら前段のフリが、それはそれとして充分面白かったりするんですね。
勿論、後々見せられる、飛行機が墜落以降のパンチ力と比べりゃ弱いのは当然なんですけど、食人族映画でこれからの顛末が解っているだけに、「こいつらが食われるんだな」と見ている期待感、ワクワク感でアドレナリン上昇するんですよね。
食人族遭遇前に命を落とす連中も壮絶だったり、アホだったりと豊かです。
そしてジャングルの奥地とはいえ、舞台はペルーですから、一行がオートバイ型タクシーで街を走るシーンやそこでの音楽なんかが嬉しい。
小舟でジャングルに入っていく場面は密林萌えシーンとして際立ってる、空撮もしかり。
監督が食っちゃった主演、ジャスティンのロレンツァ・イッツォがとても良いです。普段は普通にエキゾな美女なんですが、血や泥で汚れていけば汚れていくほど輝いてきます。
絶叫泣き顔も実に味があり、また裸になると都会のお嬢様的なちょうどいい感じの贅肉。
ヤハ族の少女(ヤハ族の役は原地の先住民族カラナヤク族の皆さん、とても楽しそうに演じておられます。名演です。)との笛型ペンダントを介する魂の交換シーンは絶品ですぞ、食人娘とジャスティンの透き通るような瞳。
この映画、土人ロリータ・フェチの方には堪らんはずです。
ヤハ族の食いっぷりが本作の見どころであり、まぁ乱暴極まりなく野蛮なわけですけど。屠畜技術とかも未熟な感じで食人の立場(誰の?)から見ると、「あれではあんまり美味しくはないだろうな」なんて考えちゃいました。
いかにして血を抜くかなんて事は全く考えず、ぶった切るは、仕舞には生きたままの踊り食いまで。
毒吹矢の威力も絶大。
ヤハ族の長老は女性。ジャスティンを物色した時の微笑みが不気味。崇高な人です。
ペイントのインパクトはこの首狩長。「バイヤー!」
こちらはジャスティンのルームメイト。とても個性的なので期待していたのですが、密林ツアーには参加しませんので食われません。残念。
スカイ・フェレイラはシンガー・ソング・ライター、ミュージシャンさんだそうです。今後注目。
最終的に救出されたジャスティンの証言。
もうこれは「マタンゴ」以来の密林傑作(面白さでは新しい分こちらの方が上回る)でしょう!
ルッジェロ・デオダート監督の?「食人族」を始めとする食人映画をもっともっと見たくなりました。
新宿武蔵野館
THE GREEN INFERNO
不正なアマゾンの森林伐採の実態を世に訴えるため、学生たちの活動家から成るグループは現地に赴く。その後、彼らの度を越した行動が目に余ったため全員強制送還されることになるが、その途中で搭乗機がエンジントラブルを起こしてしまう。熱帯雨林に墜落した飛行機の生存者たちは救助を求めるが、彼らを待ち受けていたのは食人族だった。
今年公開された映画の中でこれほどまでに公開を待ち望んでいたモノがあるだろうか。
「したまち映画祭」で取り上げられた事で存在を知って以来、待ちに待っておりました。
所謂、人を食う映画ですが、それ以前に監督が主演女優を食ってたって楽屋話もあるようです。
チリ・ボニータ、ロレンツァ・イッツォ
例によってド素人のため、イーライ・ロスの他作品は見たことがなく、本作が初体験。
噂ではグロさは思ったほどでもないとか漏れ伝わってきておりましたが、いやなに、私にはこのグロさ加減がちょうどイイ感じで一気に気に入ってしまっただよ。
カンニバリズム映画であると同時にスラクティズム、ソーシャル・ジャスティス・ウォリアーの問題への皮肉(食人だけに皮肉という言葉さえ別の意味に捉えそうだ)。この困った輩(本作では自然保護を訴える学生団体)が守ろうとしたヤハ族に次々と食われていく面白さ。特にリーダーの人でなし度合が凄まじくって、こいつは食われてもしょうがないだろうという奴なんだけど、どうやら食われずに生き延びてるらしい。
活動リーダーのアレハンドロは最強の人でなし野郎。役者の名はアリエルだが、あのセンズリはありえん。
レズ・カップルの行く末は・・・、音だけだけれどスカトロもあり。
食人映画でありながら前段のフリが、それはそれとして充分面白かったりするんですね。
勿論、後々見せられる、飛行機が墜落以降のパンチ力と比べりゃ弱いのは当然なんですけど、食人族映画でこれからの顛末が解っているだけに、「こいつらが食われるんだな」と見ている期待感、ワクワク感でアドレナリン上昇するんですよね。
食人族遭遇前に命を落とす連中も壮絶だったり、アホだったりと豊かです。
そしてジャングルの奥地とはいえ、舞台はペルーですから、一行がオートバイ型タクシーで街を走るシーンやそこでの音楽なんかが嬉しい。
小舟でジャングルに入っていく場面は密林萌えシーンとして際立ってる、空撮もしかり。
監督が食っちゃった主演、ジャスティンのロレンツァ・イッツォがとても良いです。普段は普通にエキゾな美女なんですが、血や泥で汚れていけば汚れていくほど輝いてきます。
絶叫泣き顔も実に味があり、また裸になると都会のお嬢様的なちょうどいい感じの贅肉。
ヤハ族の少女(ヤハ族の役は原地の先住民族カラナヤク族の皆さん、とても楽しそうに演じておられます。名演です。)との笛型ペンダントを介する魂の交換シーンは絶品ですぞ、食人娘とジャスティンの透き通るような瞳。
この映画、土人ロリータ・フェチの方には堪らんはずです。
ヤハ族の食いっぷりが本作の見どころであり、まぁ乱暴極まりなく野蛮なわけですけど。屠畜技術とかも未熟な感じで食人の立場(誰の?)から見ると、「あれではあんまり美味しくはないだろうな」なんて考えちゃいました。
いかにして血を抜くかなんて事は全く考えず、ぶった切るは、仕舞には生きたままの踊り食いまで。
毒吹矢の威力も絶大。
ヤハ族の長老は女性。ジャスティンを物色した時の微笑みが不気味。崇高な人です。
ペイントのインパクトはこの首狩長。「バイヤー!」
こちらはジャスティンのルームメイト。とても個性的なので期待していたのですが、密林ツアーには参加しませんので食われません。残念。
スカイ・フェレイラはシンガー・ソング・ライター、ミュージシャンさんだそうです。今後注目。
最終的に救出されたジャスティンの証言。
もうこれは「マタンゴ」以来の密林傑作(面白さでは新しい分こちらの方が上回る)でしょう!
ルッジェロ・デオダート監督の?「食人族」を始めとする食人映画をもっともっと見たくなりました。
新宿武蔵野館