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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「ロイドのスピーディー」

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「映画史上の名作14」

「ロイドのスピーディー」1928年 米 監督:テッド・ワイルド デジタル上映

ディロン爺さんが運転する昔ながらの鉄道馬車の買収を目論む輩に、孫娘ジェーンと恋人スピーディーが立ち向かう。ベイブ・ルースも特別出演。20年代末のニューヨークを爆走するタクシーに、さあ、あなたも乗り込もう!

無表情のキートンに比べ、明るいロイド。好みは断然キートンだが、前回シネマヴェーラで初体験させてもらい食わず嫌いから脱却。少しづつ観ていきましょう。当然シネマヴェーラ頼りになりますけど。
低調だった「拳闘屋キートン」との2本立て、今回は明らかにロイドに軍配でボクちゃんのご機嫌も治る。
まぁ、86分の作品とは思えない盛り沢山さ。
構成的には、ジュース・バーでバーテンしながらヤンキースの試合に夢中な前段
2幕目が恋人とのコニーアイランド・デート
その次がタクシー運転手としての奮闘。
そして恋人の親父の鉄道馬車を守る大ドタバタへの展開。

どれもこれも笑いどころがあって、楽しい。、それぞれに無駄じゃないかと思える場面もありながら、ちゃんと86分に治まってる。無駄じゃないかと思うけれど、そこはサイレント喜劇の特性として無駄もまた愉しめば良いのか。

いっちゃん好きなのはコニー・アイランドの幕。
ここでも遊園地に行くまでの行程の満員電車でギャグを連発したり、満員電車座席取りギャグをやりたいから入れたような・・・
当時のコニー・アイランドの様子を見る事ができるだけで嬉しくなりますが
それにしても当時のアトラクションの楽しそうな事ったらない。
現代の遊園地で復刻しても充分楽しめるんじゃないかしら。
路面がウネウネうねるカートとか、一人乗り騎馬型コースター、遠心力のターンテーブル、単純なすべり台でさえ楽しそう。

Harold Lloyd and a friend go to Coney Island

ここで出会った、妙にロイドに懐くバカ犬。特に犬好きではないので最初は鬱とおしく思えましたが、これが後半にも大活躍。
犬好きの人なら、これだけでも見て損は無いんじゃないか。

前段のドーナツを使ってのスコアボード伝達。
遊園地帰りのトラック荷台でのロマンチックなマイホームごっこ。
タクシーの段ではサイレント版反対車のような楽しさ。
刑事を乗せて追跡タクシーとなったロイド運転手、後部座席の客が普通のおじさんに入れ替わっていてスピード違反のキップを切られる(反対車には取り入れにくい映画的ギャグ)
ベーブルース本人のご登場。憧れのルースの方ばかり振り向いて前方を見ないスリリングなロイド運転手。
終盤の警官人形の敬礼ギャグなどなど、見所を挙げればキリがありません。



今回、使われていた「私を野球に連れていって」をアレンジしたBGMも良かったですね。満足満足。



シネマヴェーラ渋谷

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