追悼　蜷川幸雄さん

演出家の蜷川幸雄さん 死去

古典作品から現代劇まで幅広い舞台の演出を手がけた日本を代表する演出家で、文化勲章受章者の蜷川幸雄さんが、１２日午後１時２５分、肺炎による多臓器不全のため亡くなりました。８０歳でした。

NHK NEWS WEB

世界的に偉大なる演出家の訃報を知っても当所では取り上げる予定はなかったのですが･･･
昨夜、TVを点けっぱなしにして転寝していた時、流れていたNHK BSのドキュメンタリーがあまりに面白く、お目々パッチリ覚醒し、そのうち身体を起こし最後は正座して観ちゃいましたもんで･･･

「ドキュメンタリーシリーズ　本当にあった幸せ物語　喝采～蜷川幸雄と老年俳優たち～」NHK BS

「さいたまゴールドシアター」。蜷川幸雄が率いる、平均年齢７５歳の高齢者演劇集団だ。劇団員のほとんどは、自衛官、教師などさまざまな職業を体験してきた演劇の素人。今回パリの名門劇場からオファーがあり、公演が決定。パリ公演までの３か月に密着した。劇団員の最大の敵は「老い」。持病を抱えた俳優も多い。パリ公演の夢に向かってひた走る老俳優たち。果たして、彼らの演劇はパリの観客の心をつかむことができるのか。

語り：寺島しのぶ



蜷川さんはもとより、劇団のジジババが素晴らしい。
特に輝いてる婆ぁの美しさに感動さえ憶えました。
生気溢れる事の美しさ。ちぎって新聞広告コピー「枯れてたまるか！」を壁に貼って飾ってる婆さんの美人な事。
厳しい蜷川演出のダメ出し食らって悶絶する婆ぁ。
才女妖怪の90歳。タクシーを拒否して体力を付けるため歩く姿は老人で痛ましいくらいなのに、それでも鞭うち輝いてる。

蜷川幸雄80歳
劇団平均年齢75歳
蜷川さんよりお年寄りの方も、お若い方も居られますが、彼らを残して先に逝ってしまうのは早すぎますよ。

さいたまゴールド・シアターの今後が気になるところですが、蜷川さんを失っても何らかの形で継続して欲しいものですね。観には行かんけど。

偉大なる蜷川幸雄さんのご冥福をお祈りいたします･･･

『蜷の綿（になのわた）-Nina’s Cotton-』公演延期および払い戻しに関するお知らせ

さいたまゴールド・シアター団員