「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」2016年 東宝 アスミック・エース 監督:宮藤官九郎
修学旅行で乗っていたバスが事故に遭ってしまった男子高校生・大助。ふと目を覚ますと、炎が渦を巻く中で人々が苦しめられている光景が目に飛び込んでくる。地獄に落ちたと理解するも、同級生のひろ美に思いを告げずに死んでしまったことに混乱する大助。そんな彼の前に、地獄農業高校軽音楽部顧問にしてロックバンドの地獄図(ヘルズ)のリーダーである赤鬼のキラーKが現れる。彼の指導と特訓のもと、地獄から現世に戻ろうと悪戦苦闘する大助だが……。
中川信夫(1960)、神代辰巳(1979)、石井輝男(1999)に続いて今度は宮藤官九郎の「地獄」って事で観て来ました。
2月に長野スキーバスの転落事故があったため公開時期を少し遅らせるという配慮があったようです。やむを得ない所ですかね。むしろ4ヶ月後という早目の公開となって良かったです。
地獄は先人の作品とは異なり青春デスメタ・コメディなのでなんともなんとも楽しそう。ハロウィン・タウンみたいだ。
映画自体も楽しい楽しい。これはここ最近観た新作邦画の中でも楽しさはピカイチ。
おどろおどろしいセットや鬼のメイクはあるものの地獄の苦痛という所はどうでも良いみたいです。
地獄農業高校の軽音部とか、ギターバトルとかがあるので、若くして死んでこその楽しさという感じですかね。
冒頭部分の今どき高校生あるある的なリアル感もいいですね。実際リアルなのかどうか知らんけど。
デスメタルは馴染み薄ですがまったく問題無し。というかカッコ良いと思います。チョーキングの練習、好きだったな。
長瀬智也のキラーKのオチャメな感じはあくまで長瀬さんです。ところが現世でのスタジオ・パンダの近藤さんも長瀬さんがやっているとはなかなか気づきません。気付かないといえば死神と呼ばれる恋人役が尾野真千子って。これはさっぱり気づきませんでした。
ゲスト出演も豪華。CHARと野村ヨッチャンのギターバトルに、顔の悪い和田さんからの分身でマーティー・フリードマンとローリーも出てくる。ローリーはもっともっと見たかった。
唄を歌う小鬼には木村充揮。小さい角、可愛い。
さて大助(神木隆之介)のマドンナ役をやる森川葵という娘は知りませんでした。最初は変な顔した女の子でこの子がマドンナでいいのかいなと不安に思ってましたけれど、見ていくうちにどんどん可愛いく思えてくる。バスの中で大助に意味深な言葉を囁く、その言葉が何なのかはっきりしてからはもうすっかりまいってしまいました。「私の事好きでしょ」・・・
かつて美少女と言われた宮沢りえとのオーバーラップもとても自然に感じれました。
地獄の苦痛度は薄いもののその分、輪廻転生、何度も畜生道に落ちる展開の自由度がとても素晴らしい。
そういえば先日ラジオゲストで宮藤官九郎がインド映画「マッキー」を紹介していて、映画は何でもありなんだと目からウロコだった話をしていましたな。本作へ大きなインスピレーションになったようです。勿論「マッキー」は観ていないけれど、そちらも観たくなりました。
個人的には何度も畜生道に落ちながらやっと人間道へ行けるとなって、「アイスも食える、スムージーも飲める。生きている事の素晴らしさを説くのだ」と勇んで行ってみると・・・これ、奥が深くて好きでした。
あと、天国の世話役、仏(荒川良良)と神(瑛蓮)の解りやすい可笑しみが妙にツボでした。
もういっちよ、坂井麻紀も神木隆之介のお母さんをやるようになりましたか。このおかんが、なかなか良いのですよ。
ユナイテッドシネマ浦和
修学旅行で乗っていたバスが事故に遭ってしまった男子高校生・大助。ふと目を覚ますと、炎が渦を巻く中で人々が苦しめられている光景が目に飛び込んでくる。地獄に落ちたと理解するも、同級生のひろ美に思いを告げずに死んでしまったことに混乱する大助。そんな彼の前に、地獄農業高校軽音楽部顧問にしてロックバンドの地獄図(ヘルズ)のリーダーである赤鬼のキラーKが現れる。彼の指導と特訓のもと、地獄から現世に戻ろうと悪戦苦闘する大助だが……。
中川信夫(1960)、神代辰巳(1979)、石井輝男(1999)に続いて今度は宮藤官九郎の「地獄」って事で観て来ました。
2月に長野スキーバスの転落事故があったため公開時期を少し遅らせるという配慮があったようです。やむを得ない所ですかね。むしろ4ヶ月後という早目の公開となって良かったです。
地獄は先人の作品とは異なり青春デスメタ・コメディなのでなんともなんとも楽しそう。ハロウィン・タウンみたいだ。
映画自体も楽しい楽しい。これはここ最近観た新作邦画の中でも楽しさはピカイチ。
おどろおどろしいセットや鬼のメイクはあるものの地獄の苦痛という所はどうでも良いみたいです。
地獄農業高校の軽音部とか、ギターバトルとかがあるので、若くして死んでこその楽しさという感じですかね。
冒頭部分の今どき高校生あるある的なリアル感もいいですね。実際リアルなのかどうか知らんけど。
デスメタルは馴染み薄ですがまったく問題無し。というかカッコ良いと思います。チョーキングの練習、好きだったな。
長瀬智也のキラーKのオチャメな感じはあくまで長瀬さんです。ところが現世でのスタジオ・パンダの近藤さんも長瀬さんがやっているとはなかなか気づきません。気付かないといえば死神と呼ばれる恋人役が尾野真千子って。これはさっぱり気づきませんでした。
ゲスト出演も豪華。CHARと野村ヨッチャンのギターバトルに、顔の悪い和田さんからの分身でマーティー・フリードマンとローリーも出てくる。ローリーはもっともっと見たかった。
唄を歌う小鬼には木村充揮。小さい角、可愛い。
さて大助(神木隆之介)のマドンナ役をやる森川葵という娘は知りませんでした。最初は変な顔した女の子でこの子がマドンナでいいのかいなと不安に思ってましたけれど、見ていくうちにどんどん可愛いく思えてくる。バスの中で大助に意味深な言葉を囁く、その言葉が何なのかはっきりしてからはもうすっかりまいってしまいました。「私の事好きでしょ」・・・
かつて美少女と言われた宮沢りえとのオーバーラップもとても自然に感じれました。
地獄の苦痛度は薄いもののその分、輪廻転生、何度も畜生道に落ちる展開の自由度がとても素晴らしい。
そういえば先日ラジオゲストで宮藤官九郎がインド映画「マッキー」を紹介していて、映画は何でもありなんだと目からウロコだった話をしていましたな。本作へ大きなインスピレーションになったようです。勿論「マッキー」は観ていないけれど、そちらも観たくなりました。
個人的には何度も畜生道に落ちながらやっと人間道へ行けるとなって、「アイスも食える、スムージーも飲める。生きている事の素晴らしさを説くのだ」と勇んで行ってみると・・・これ、奥が深くて好きでした。
あと、天国の世話役、仏(荒川良良)と神(瑛蓮)の解りやすい可笑しみが妙にツボでした。
もういっちよ、坂井麻紀も神木隆之介のお母さんをやるようになりましたか。このおかんが、なかなか良いのですよ。
ユナイテッドシネマ浦和