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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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第98回全国高校野球選手権 東東京大会 決勝

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今週、25日から28日の間でどれか1日、振替休日を取って高校野球予選に行こうという魂胆。
まず月曜日は準決勝で習志野が敗退したので千葉の決勝は見送り。
26日(火)は城東対関東一の対戦(春は引き分け再試合で関東一勝利)を見ようと思ったのに天気予報が不安なため回避
西東京の決勝戦は早稲田実が消えたのは混まずにすむから良いのだが、日大三まで消えてしまったので、これも回避。
こうなれば東東京の関東一対二松学舎大付の三度目の決戦しかないなと思ったら、準決勝で二松学舎も消えてしまった・・・・仕方ありませんな、休み取って神宮球場。



各地で波乱の続く県予選

神宮球場の決勝戦は関東一と東亜学園の顔合わせに、
なんと27年ぶりの甲子園のチャンスが巡ってきた東亜学園。川島投手(広島)の頃に強かったけど、随分御無沙汰。今では西東京から東東京に編成変え。
強豪復活には、必ずその近年に伏線があるのだと思う。東亜学園の場合は2014年夏に神宮第二からスコアボードだけを追っていた岩倉戦のミラクルでしょうね。


東亜学園スターティングメンバー


関東一、スターティングメンバー

さむがいさんのレポートで神宮球場はケチってメンバー表示をしないとありました。手書きならともかく、不思議だなと思いましたが、今回納得が行きましたよ。
神奈川や千葉など、準決勝以上でメインスタジアムを使いますが、東東京の場合球場事情からなのか1,2回戦でもクジによって神宮で試合ができる。こうなると、神宮のありがたみが減り「神宮で試合を!」というモチベーションに繋がらないので準決勝以前の試合では敢えてメンバー表示をしないというちょっと意地悪な措置が取られているのでしょう。
あくまで推測ですが、まんざらはずれていないと思いますよ。

さて、関東一は秋に8番でコールドサヨナラ本塁打、春の関東では2番で超美技と打撃、走塁で魅せた本橋選手のプレーをもう一度確認しようと思っていたのにスタメンはずれてるじゃないの。一塁コーチスボックスに入ってる。怪我でしょうか?


関東一、先発はエースナンバー佐藤奨投手。


東亜学園は背番号10の藤下投手。

両投手、先頭ランナーを出すことが多くピンチが続く。

先制したのは関東一
1回裏、1番の安打を2番が犠打で送り二死二塁となってから4番佐藤祐選手が仕事をします。適時打先制。



3回裏にも同様に1番安打、2番犠打。今度は3番米田選手が仕事。適時打で追加点。
修徳戦で9回ミラクルな本塁打競演の3,4番が見事にクリーンアップ。

東亜学園も4回表
4番、鈴木翼選手の打球が右線にポトリと落ち二塁打とすると一死三塁とし、6番の適時打で1点返す。

5回表に一死二塁のピンチに東亜学園は投手交代。


背番号13、大柄な青木投手。

関東一は満塁とすると一塁走者に代走本橋選手。


足のけがではないようですね。

そのあと守備にも着きました。中堅。



ちょっと体調が十分でなかった。程度だったのかな。

両チーム毎回のように走者を出すが、なかなか点に結びつかない。
関東一の守備力と佐藤投手のここぞの三振奪取。
東亜学園の粘りも素晴らしい。
ただ1点差ではあるが地力に勝る関東一にはまだ余裕がありそう。

6回裏、珍しく関東一が三者凡退のあっさり攻撃。
すると7回表、東亜学園は7番の安打、8番が四球を選ぶ。残念なのは両投手四球がやや多い。

関東一は背番号10竹井投手にスイッチ



9番の内野ゴロで一走を刺し二死一三塁となり打ち取ったかと思えた1番の打球が一塁線切れる事なく内野安打となり、ついに同点。
同点となってから東亜学園の応援が勢い付く。一塁側を除く観客も味方に付け大音響。手拍子。

7回裏も三者凡退と青木投手が好投。徐々にペースは東亜学園よりに・・・

関東一はピンチの連続をなんとか無得点で凌ぐ。いや、これはもう大熱戦になりました。



勝利の女神はどちらに微笑むのか。ツキはやや東亜学園にありそうです。

8回裏、関東一は5番に入った本橋選手が安打出塁も後続が断たれ勝ち越せず。



9回表、東亜学園
一死から1番が四球で歩くと2番の打球は二塁へ、4-6の華麗なトスを遊撃手がこぼし失策。二死一三塁で4番、鈴木翼選手。

打った打球は左翼線へ大きく大きく伸びて行く。切れるか、切れないか。
スタンドインと同時に東亜学園から大歓声。私の位置からは打球も審判のゼスチャアも良く見えなかったが、これは大ファール。



ついに関東一も消えるかと思いましたよ。
結局、鈴木翼選手を三振に打ち取り勝ち越しを許さず。

その裏の関東一の攻撃もあっさり三者凡退で試合は延長戦へ。

延長10回表、東亜学園。
6番が内野安打で出塁。二死から8番が右翼線絶妙に落ちる二塁打。一走は三塁に止まりニ三塁。
打者9番青木投手に投じた球はなんとベース手前で大きくワンバウンドの暴投。ついに東亜学園勝ち越し。
地力のある関東一が後攻めなだけに1点では解らない東亜学園。
ここで9番の打球が三塁へ、懸命にダッシュする三塁手のグラブの下を抜け決定的な追加点かと一瞬思ったが、これは遊撃手がナイスカバーで一塁送球アウト。
結局、この回を1点で切り抜けたこのプレーが大きかった。

10回裏
当たっている3番4番が痛烈に連続安打。
一死二三塁から6番、村瀬遊撃手が右前適時打でまず同点。



なおも一死一三塁から7番森川選手が右中間へサヨナラ適時打。
またしても土壇場でひっくり返した関東一が底力を見せつけ3季連続の甲子園を決めた。





その場でうずくまり立てない東亜学園のバッテリー
これには流石に関東一応援の一塁側ご婦人からも「かわいそう」と静かな悲鳴。

勝負の世界だから明暗は分かれます。
しかし、東亜学園の執念は見事。
10回表の暴投での1得点は、なんだか高校野球ミラクル路線に入り込んだような気がしてたんですよ。


しまった!延長になっていたので1回から9回のスコアがもう無い・・・

現地配布号外で補います。




関東一の監督さんがインタビューで東亜学園を称えながら、この世代を引っぱてきた二松の大江投手の事に触れてましたね。
関東一としても二松学舎との3度目の決勝戦、返り討ちにして甲子園を決めたかったんかな。

私としては二松学舎が消えても観戦に来た甲斐があり大満足。

秋の都立大島戦の辛勝から見ているだけに今年の関東一の東京での無敵ぶり(3冠)には、最早伝統の風格とメンバーの成長力を強く感じました。



大きく勝たなくても点差以上の強さ。甲子園では春の借りを返しに行く事になります。
健闘を祈りましょう。




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