第98回全国高校野球選手権　埼玉大会　準々決勝

花咲徳栄3季連続甲子園　完封のエース・高橋昂は37イニング無失点

「第98回全国高等学校野球選手権大会」埼玉大会決勝は27日、県営大宮球場で行われ、花咲徳栄が聖望学園に６―０と快勝し、昨夏から3季連続、夏は2年連続4回目の甲子園出場を決めた。プロ注目の左腕・高橋昂也（3年）は、2日連続の完封劇で今大会6試合、37イニング無失点の成績で締めた。
花咲徳栄は初回、4番西川（2年）の2ランで先制すると、3回に追加点を奪い、試合の主導権を握る。高橋昂は9回二死から三塁打を許したが、ピンチらしいピンチはこれだけ。危なげない投球でチームを甲子園へ導いた。
試合後、主将・岡崎（3年）は「去年、先輩たちが甲子園でベスト8だった。僕らはまずはそれ以上の成績が目標で、さらには埼玉に初めての優勝旗を持って帰りたい」と力強く宣言した。
岩井隆監督（46）は「今日は試合の流れがずっと良かった」と納得の表情。先発・高橋については「1年秋からいろいろな助言をしてきた。それを最後の大会で全部やってくれた」とねぎらった。

東スポweb

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日曜日、その高橋昂也投手が快投した準々決勝を観戦しましたので、簡単にレポ。

埼玉県大会
準々決勝
県営大宮公園野球場第一試合

市立川越VS聖望学園

埼玉は意外と公立校が頑張ってる県です。しかし強豪私学の壁もなかなか厚い。
強豪浦和学院を倒した市立川越を始めとして残った公立に夢を乗せ大宮公園野球場。2週連続だね。



聖望学園　先発メンバー


市立川越　先発メンバー

　
市立川越は2年生のイケメン・エース、メンディス投手。
浦和学院戦はTVで観戦してました。投打に活躍、スリランカの父を持つハーフで、甲子園出場したら相当人気が出るでしょうね。
甲子園大会も国際的になってきてカタカナ名の選手も珍しくなくなってきました。
カタカナ名の選手が出てくると岡山東商のK.H.ライト投手を思い出します･･･


聖望学園もエース中川投手が先発

先制したのは市立川越
2回表6番の安打、7番敵失で一死後9番がスクイズを試みるがうまくいかず、2ｽﾄﾗｲｸと追い込まれ強攻して2点適時打となる。
その後も四球、バント内野安打で満塁と攻めるが残塁。

その裏、すぐさま聖望学園も4番、6番の安打で一死一三塁から6番の犠飛で1点返す。
3回裏にも聖望はメンディス投手を攻め、9番の安打、1番の四球を犠打で送って一死二三塁とし、3番が右線二塁打でまず2点、5番の二塁打でさらに2点。6番も安打で続き1点。と、5点を奪い逆転。一気に試合を優位に進める見事な攻撃。

しかし、市立川越も5回表2番、3番の連打で二死二三塁とし5番の適時打で2点を奪い1点差に迫る白熱戦。



市立川越はメンディス投手の調子が今一、翌日の報道によると爪が割れていたらしい。
5回裏、またも聖望学園に攻め込まれる。4番四球の後、5番に中越二塁打を浴びて一死二三塁としたところで降板。メンディス投手、左翼へ。


二番手、宮田投手

宮田投手も四球を与え一死満塁とされ、7番の適時打で2点、8番の併殺崩れの間に1点。
追いすがっても突き放す聖望学園の強さ。

7回表に1点返しても8回裏にはまた1点取られる。


メンディス投手の左打者ワンポイントを挟んで、早川投手。メンディス選手、今度は右翼へ。攻撃でも5番を打つ中心的選手です。



安打数では互角ながら聖望学園に軍配。




泣き崩れる2年生エース。来年も楽しみです。上條投手（法大）の準優勝を越えての甲子園を目指して欲しいですね。


準々決勝第2試合

花咲徳栄VS熊谷商

古豪熊谷商業（春1回、夏5回）は私が初めて甲子園観戦＝高校野球初の生観戦の時（46年前）に見ているので感慨深い。
湯口投手（故人）の岐阜短大付（現・岐阜第一）と東邦の試合に続く高松商戦でしたが、7-0の零封負け。試合の内容はぜんぜん憶えていない。
35年ぶりの甲子園を目指しているが、現状、公立の商業高校としては厳しい道ではありましょう。

　

珍しく、なんとなく観戦位置を変えてみました。熊商応援団よりさらに外野方面へ。


ふと気付くとそこは46年前の甲子園観戦の一塁側アルプススタンド奥と同じ光景。

花咲徳栄は高橋昂也投手に注目ですが、連戦となるのでこの日の登板は無いかもと思ってました。前回は6ｲﾆﾝｸﾞ参考ながらパーフェクトピッチング。
場内アナウンスで高橋昂也がコールされ、俄然盛り上がってきました。


花咲徳栄　先発メンバー。昨秋から観戦しているのでお馴染みのメンバー。1番の千丸二塁手や、兄が中大で活躍した西銘一塁手に注目。


熊谷商　先発メンバー


熊谷商の先発は左横手投げの背番号10江原投手。エースナンバーの水野選手は一塁に付きます。


　

最初は冗談気味にパーフェクトイニングがどこまで伸びるかなんて思って見ていましたが、初回三者三振でスタート、その後もバッタバッタと三振を奪い完璧なピッチング。またパーフェクトやらかすのか･･･

攻撃では4回表、6番、7番の連続適時打で2点。いづれも一塁走者が盗塁を決めてからの適時打。機動力を活かしソツが無い。

5回表も遊失、安打、四球で満塁に5番が走者一掃の三塁打で3点。

熊谷商は投手交代
　
二番手、中島投手。江原投手が一塁へ、水野選手が中堅へシート交代。

6回、気が早く、もうこれは高橋昂也投手の完全試合が見たいと思い始めます。すると7番の代打が良く選んで四球出塁。完全試合は消滅。しかしその大事なランナーは牽制に誘い出され走塁死。結局3人で攻撃終了。

花咲徳栄は今後の勝ちあがりを見据えてノーヒットピッチング11奪三振の高橋投手を休ませて。


こちらも評判の良い2年生の綱脇投手
高橋投手を引き継いでノーヒットピッチングが続きます。


熊谷商　三番手、佐藤投手


熊谷商　四番手で漸くエースナンバー水野投手。エース、万全じゃなかったんでしょうね。
0-7となったところで、46年前と同じスコアになるかと思いました。しかし、2点追加されコールド決着へ。

継投での8回参考ノーヒット・ノーラン達成かと思われた8回裏、6番の打ったあたりは右翼の前にポトリ。執念の初安打。古豪の意地です。


しかし、後続は断たれ試合終了。




熊谷商、またも零封だったが、よく頑張った。今度観戦する時は得点シーンが見たいぞ。
勝手に親近感を深めましたので今後も応援を続けます。

公立の夢は砕けました。大宮市営球場で行われた埼玉栄VS大宮東で大宮東が勝利し、唯一公立のベスト4となったが決勝までは行けなかった。

そして、昨日、花咲徳栄が甲子園出場を決めた。
昨年から注目されていた高橋昂也投手だが、まさにこの夏本格化。この調子を維持できたなら相当期待がもてるんじゃないでしょうか。
春の選抜は奮わなかったけれど関東のサウスポー（早川＝木更津総合、鈴木昭＝常総学院、高橋昂也）がまた甲子園に集結します。

尚、静岡は常葉対決で圧勝した常葉菊川が決勝も打撃爆発で県立袋井を圧倒。
袋井は昔の知人にOBが居たので応援していたんですが、叶いませんでした。

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