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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「パリ、テキサス」

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「パリ・テキサス」1984年 西独・仏 監督:ヴィム・ベンダース

テキサス州の町パリをめざす男。彼は失踪した妻を探し求めていた。男は、4年間置き去りにしていた幼い息子との間にも親子の情を取り戻す。そして、やがて巡り会った妻に、彼は愛するがゆえの苦悩を打ち明ける……。

10月観賞分

ナスターシャ・キンスキーのピンク・セーターに背中というヴィジュアル・イメージが強烈でいづれレンタル観賞しなければとずっと思ってた作品。劇場観賞が敵いました。勿体ぶってた甲斐ありです。

実はロード・ムービーという事くらいしか情報を入れていなかった。
多くの人が誤解したであろうが、これはフランスとアメリカを跨ぐストーリーでは無かったのね。フランスの首都じゃなくてテキサス州のパリという土地。
赤い帽子が可愛いトラヴィス(ハリー・ディーン・スタントン)が荒野の風景の中を彷徨い歩いてるだけでワクワクしてくるけれど、長く観賞していても一向に要領を得ない謎だらけ。トラヴィスの変人ぶりのため先行きどうなるのかさっぱり読めなくて、早く事情を知りたく、イライラが募るほど。しっかり焦らされてるやん。



不意に真相をしゃべり出すトラヴィス。
ウォルト(ディーン・ストックウェル)とアン(オーロール・クレマン)夫妻の家に居候。そこには残していた息子が居た。
次第に息子と心を通わせる描写など見所が絶え間なく続く。


8ミリフィルムの懐古シーン。この手の作品では重要なアクセント。


いよいよ母親探しの旅。育ててきたウォルト夫妻の不安が現実に。勝手すぎるトラヴィスも前半の奇行があるので納得。

なんと、いかがわしいお店での若い妻(ナスターシャ・キンスキー)との再会。
マジック・ミラー越しの会話に若い妻への強すぎる思いに、思わず胸に迫らせられちゃったりするけれど、(これも前半の奇行が効いてる)それでもやっぱりあのピンクのセーターと綺麗な背中の印象が強すぎる。
とても良い傑作ロードムビーで気に入った作品だけど、結局はナスターシャ・キンスキーなんですね。これ。






風俗店でジョン・ルーリー登場。贅沢な配役。こちらも出てくるだけで嬉しくなる役者さんの一人です。



口を閉ざしていたトラヴィスが不意に喋り出す。きっかけは何だったんでしょう。こちらが見落としたのか。特に描いていなかったのか。ちょっと気になります。

ヴィム・ベンダースにはライ・クーダー
音楽もバッチリですぜ。

Ry Cooder Paris, Texas





キネカ大森

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