「十九歳の地図」

「東京映画地図②」

「十九歳の地図」1979年　プロダクション群狼　監督：柳町光男

新聞配達をしながら予備校に通う青年を主人公に、行き場のない若者の孤独感、焦燥感を描いて時代の空気を的確に捉えた。飛鳥山タワー、ガスタンク等々･･･街路やランドマークもよく出てくる「北区映画」の代表作。

昨年観賞積み残し分。

大好きな地元北区映画の傑作。9年ぶり（え、もうそんなになるの！）の観賞。

2007年観賞「十九歳の地図」

王子スラムなど貧しさの残る北区の風景。
蟹江敬三と珠玉の脇役女優陣。
新聞販売店のおかみさん、原知佐子の草臥れ感。旦那とのやりとり「あんたの女中じゃないわよ」便所の水漏れ、床の釘。
昔は旅館勤めで男に着物をもらった事もあるらしい。

何しろ主人公の予備校生と同級だかんね。
成人映画看板。十条銀杏座というのがあった。
想いで深い「おんなの寝室好きくらべ」･･･豪華女優陣の共演。もう一度観たい作品だな。
「赤い教室」の看板前を走る蟹江敬三って･･･



飛び降りても死ねないマリア。ゴミ箱からお洒落な服を拾って回転。



現在の自然観察公園、公務員住宅の坂道でナンパされる竹田かほりのジーンズの後姿。桃尻だなぁ。
地元ロケ地の現在の風景を撮ってきました。







青年のフラストレーションはかなり危ない奴です。現代に於いては大事件に発展しかねない素材ですが当時ではまだまだ悪戯の域を出ない可愛らしさ。



また、上映機会があったら観に来るよ。

ラピュタ阿佐ヶ谷