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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「若い人たち」

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「玉石混淆!? 秘宝発見! 新東宝のディープな世界」

「若い人たち」1954年 新東宝 監督:吉村公三郎

オートレースの売ろ上げが十万足りない!銀行員の阿佐子に嫌疑がかかり・・・。当番でもないのに早朝出勤して女子の反感を買う優等生・阿佐子を乙羽信子、組合運動の爽やかリーダーを金子信雄が演じる。全国銀行従業員組合と近代映協の提携作品だが、労組のプロパガンダに留まらず、弱い者を切り捨てる組織の本質、人間同士の共感と連帯の価値に迫った熱い一作。

これは目っけもん。面白い。
1954年の作品。女性の働き方。時代は確実に変わってはきているので昔日の感もあるが、いやいや進歩は通信等のテクノロジーに比べれば牛歩の如く遅々としている感も。そんなもんです。

金子信雄(労組ヒーローでナンバーワン女子行員に慕われてる)や芦田伸介(蝶タイのゴマすり野郎)がとても珍しい役柄で貴重。
殿山泰司はそれらしく、中原早苗はまさにまだ若い人ってだけ。原保美の麻雀の事しか考えてない営業も良い。
金子信雄を慕う女子行員は日高澄子。なかなかの清純イメージは良いとして、東京駅で静岡転勤を見送るシーン。やはりあくまで紳士的な金子信雄に調子狂わされるな。
出色は無神経で嫌な副支店長、神田隆!

それにしても金に困っていたとしても、銀行員があんなすぐばれる手口でネコババするわけないよね。



そしてまた、鉄道映画の側面も、新橋駅、有楽町駅、地下鉄銀座線、D51、小田急ロマンスカー車内他たくさん。
その辺りについては、日本映画における鉄道が登場する場面(特に昭和20~40年代の鉄道黄金期)を作品毎に解説するブログ(これは優れモノ!)を見つけたので貼っておきます。
日本映画の鉄道シーンを語る
若い人たち

川口ダートコースでのオートレースシーンもあるよ。



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