「玉石混淆!? 秘宝発見! 新東宝のディープな世界」
「日本敗れず」1954年 新東宝 監督:阿部豊
敗戦色濃い1945年8月、天皇の御聖断は下り日本はポツダム宣言を受け入れる事になるが、徹底抗戦を主張する青年将校はクーデターを計画し・・・。終戦時の所謂宮城事件を扱った最初の作品で後に岡本喜八監督『日本のいちばん長い日』という傑作があるだけに比較してしまいがちだが、こちらも阿部豊監督による重厚な演出の生きたなかなかの力作。冒頭の東京大空襲の特撮なども迫力があり、新東宝侮れず。
これは凄い。戦後10年で終戦時の宮城事件を扱う。まだ、あまりにも生々しすぎたのか役名は全て仮名。
川浪=阿南惟幾(早川雪舟)の振舞い、中田=田中静壱(藤田進)の決起将校への父親のような諭し。反乱の青年将校に決して屈しない滝川侍従=徳川義寛(清水将夫)、日本放送協会国内局長(佐々木孝丸)・・・。途中からもう涙無しでは観られない。
決起青年将校の面々が若手の丹波哲郎、宇津井健に細川俊夫、沼田曜一。
タイトルはどうかと思ったが意図は汲めた。
こだわり続けた「国体の護持」が虚しい。
喜八版を観ていないのは不味いね。また8月に上映無いだろうか。要チェック。
シネマヴェーラ渋谷
「日本敗れず」1954年 新東宝 監督:阿部豊
敗戦色濃い1945年8月、天皇の御聖断は下り日本はポツダム宣言を受け入れる事になるが、徹底抗戦を主張する青年将校はクーデターを計画し・・・。終戦時の所謂宮城事件を扱った最初の作品で後に岡本喜八監督『日本のいちばん長い日』という傑作があるだけに比較してしまいがちだが、こちらも阿部豊監督による重厚な演出の生きたなかなかの力作。冒頭の東京大空襲の特撮なども迫力があり、新東宝侮れず。
これは凄い。戦後10年で終戦時の宮城事件を扱う。まだ、あまりにも生々しすぎたのか役名は全て仮名。
川浪=阿南惟幾(早川雪舟)の振舞い、中田=田中静壱(藤田進)の決起将校への父親のような諭し。反乱の青年将校に決して屈しない滝川侍従=徳川義寛(清水将夫)、日本放送協会国内局長(佐々木孝丸)・・・。途中からもう涙無しでは観られない。
決起青年将校の面々が若手の丹波哲郎、宇津井健に細川俊夫、沼田曜一。
タイトルはどうかと思ったが意図は汲めた。
こだわり続けた「国体の護持」が虚しい。
喜八版を観ていないのは不味いね。また8月に上映無いだろうか。要チェック。
シネマヴェーラ渋谷