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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「ソ連脱出 女軍医と偽狂人」

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「玉石混淆!? 秘宝発見! 新東宝のディープな世界」

「ソ連脱出 女軍医と偽狂人」1958年 新東宝 監督:曲谷守平

日本人捕虜に過酷な労働が課せられるハバロフスクの収容所。元陸軍中尉フナハシの戦犯行為を暴こうとソ連の女軍医が近づくが・・・。フナハシの微妙な狂人演技にコロっと騙される周囲の人々、佯狂を暴こうと足の裏を羽でくすぐる精神科医、唐突な愛のお風呂シーンと、色々とアレなカルト作。狂ったふりをする男と愛に狂った女の勝負の行方や如何に。

とても興味をそそられるインパクトの強いタイトルと、今回特集チラシの表紙を飾る、ロシア女のシミーズラブシーンを見せられるとあっちゃ、行かないわけにはいきませんでしょ。特別上映作品。

内容はタイトルの通りです。
主演の細川俊夫。今回の新東宝特集でも数々脇役としてシブい演技を見せてくれていましたが、主役というのは珍しいのでは?
そんな名脇役が主演を演じる作品なので、さらに脇役陣となると皆知らない役者さんたち。ましてやロシア俳優なんて解りません。有名な役者なのか無名なのか。

悪役としては日本兵ながら露助に諂う下衆野郎ども。
それにしても細川俊夫のアレな狂人演技。糞尿ふりまけ、やりたい放題で楽しそう。(当人、命が掛ってるので必死ではあるのですが)
軍服コスプレが魅力的なヘレン・ヒギンス。

怪しい狂人フナハシを護送中に、狂人がニセモノであることを暴こうとジープを暴走させて土手から転落。
転落の寸前、正気のフナハシが咄嗟に庇うも抱き合うように転がり落ちる。美人の顔が急接近するんでここは一つとドサクサに唇を奪う。
露助の女軍医がこれにイチコロ。
「女なんて強引に押し倒してやっちゃえばこっちのモン」という男目線の好都合さを、日本人じゃなく、ロシア女に演じさせるのが最高に気持ちいいぜ。
ナショナリズム刺激されんぞ!って、ほとんどコンプレックスの塊やな。
あの、ヘレン・ヒギンスが可愛く映ります。
もう少し、ツンデレ感を極端に出していただいても良かったかと・・・

疑心暗鬼ながら、狂人が演技である事を告白するフナハシ。唐突な浴場でのラブ・シーンは絶品?






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