「甦る映画魂 The Legend Of 石井輝男」
「ギャング対ギャング」1962年 東映 監督:石井輝男
組に裏切られ、殺人の濡れ衣を着せられた鶴田浩二が、組のナンバー2である丹波哲郎の麻薬ルートを狙うクライム・サスペンス、麻薬が入ったガスボンベを巡る攻防は「恐怖の報酬」を思わせる緊張感!芸達者な脇役陣や、アッと驚くラストに石井輝男の手腕がうかがえる。
和製ギャング映画に鶴田浩二ってどうなんだろうと不安に思ったのは、どこか和のテイストを引きずるイメージがあったから。
ところがどっこい、本作の水原役・鶴田浩二はカッコ良くてクサイ台詞をビシバシ決めて頑張っている。いいじゃありませんか。
敵対することになる波川・丹波哲郎側の手下キャラが皆良い。
キザで身だしなみ気にしすぎの男川・成瀬昌彦
キモいキャラは塚原・高英男。あのカルト映画のイメージが強すぎて、キモい演技をすればするほど額が割れるんじゃないかとハラハラした。
そして若き曽根晴美。あおりショットでメチャカッコ良いシーンあり。
三井弘次の声はギャングの下っ端みたいだが年長リーダーとして年寄りギャングを演じる蝶タイ・パナマ帽。
松尾和子がスナック・ママで脚にヤクを打つ。当時37、既に熟女の魅力充分。
美貌の三田佳子がお嬢様感を残しつつカッコ良い女ギャングとして振る舞う。
確かに「恐怖の報酬」を思い出させて良いのだけれど、その後の終盤盛り上げはドンパチ、ドンパチと冗長に冗長を重ねる銃撃戦。ギャングごっこ感半端無い。
結局、下手な鉄砲数撃ちゃ当たる的に全滅。
最後に残った鶴田浩二が三田佳子から告られた時の一瞬の表情からのラスト絶命シーンはなかなかの逸品。これもギャングごっこのお手本たり得る。崖が良い。
シネマヴェーラ渋谷
「ギャング対ギャング」1962年 東映 監督:石井輝男
組に裏切られ、殺人の濡れ衣を着せられた鶴田浩二が、組のナンバー2である丹波哲郎の麻薬ルートを狙うクライム・サスペンス、麻薬が入ったガスボンベを巡る攻防は「恐怖の報酬」を思わせる緊張感!芸達者な脇役陣や、アッと驚くラストに石井輝男の手腕がうかがえる。
和製ギャング映画に鶴田浩二ってどうなんだろうと不安に思ったのは、どこか和のテイストを引きずるイメージがあったから。
ところがどっこい、本作の水原役・鶴田浩二はカッコ良くてクサイ台詞をビシバシ決めて頑張っている。いいじゃありませんか。
敵対することになる波川・丹波哲郎側の手下キャラが皆良い。
キザで身だしなみ気にしすぎの男川・成瀬昌彦
キモいキャラは塚原・高英男。あのカルト映画のイメージが強すぎて、キモい演技をすればするほど額が割れるんじゃないかとハラハラした。
そして若き曽根晴美。あおりショットでメチャカッコ良いシーンあり。
三井弘次の声はギャングの下っ端みたいだが年長リーダーとして年寄りギャングを演じる蝶タイ・パナマ帽。
松尾和子がスナック・ママで脚にヤクを打つ。当時37、既に熟女の魅力充分。
美貌の三田佳子がお嬢様感を残しつつカッコ良い女ギャングとして振る舞う。
確かに「恐怖の報酬」を思い出させて良いのだけれど、その後の終盤盛り上げはドンパチ、ドンパチと冗長に冗長を重ねる銃撃戦。ギャングごっこ感半端無い。
結局、下手な鉄砲数撃ちゃ当たる的に全滅。
最後に残った鶴田浩二が三田佳子から告られた時の一瞬の表情からのラスト絶命シーンはなかなかの逸品。これもギャングごっこのお手本たり得る。崖が良い。
シネマヴェーラ渋谷