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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「恋する。」

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「いまおかしんじの世界+」

「恋する。」1999年 国映 監督:今岡信治 (成人館公開題:愛欲みだれ妻)

若者の閉塞感を描いてきた初期作品から視線を変え、夫婦愛 をみつめるラブストーリーに挑戦した意欲作。子供ができない身体だと知らされた治子は、ある日「人造人間」に遭遇する。 そして優しく真面目な夫の浮気に動揺し若い男との不倫を企むが…。追いつめられた人妻がすべての現実をのみこんだ時、 奇蹟が起こり、その先にある夫婦の時間がやさしく照らされてゆく。

主演の諏訪光代。35歳のどこにでもいるようなぽっちゃりおばさんの人妻を好演。
涙の出ない号泣や、リアリティとは無縁な行動は一歩間違えれば、鼻に付くところを可愛く見せる。
電球を入れて靴下を繕う。背中に湿布を貼っての色気とはほど遠い状況でのからみ。
突然、夫を賭ける事となった麻丘珠里との腕相撲で反則したあと「私の勝ちだもん」
週刊誌の体力測定、チェックリストは全て×と老いを感じ不安を募らせていた彼女が、鬼の形相で全力疾走。

夫の浮気を知った治子は、数日前知り合った若い男の子を家に連れ込み、すきやきを御馳走。
「今日は帰らないで」に「ごめんデートがあるから」と逃げるように帰った男を追いかけるのだ。
彼女(吉沢一子)とのデートをストーカーのように尾行して、安アパートでの若い2人の情事が、治子と夫のプロポーズの夜へと変わる回想シーン・・・。
このあたりからの展開に素直にジーンと来させてしまう手腕は見事。

それにしても、可愛い奥さんが最後にはハッピーエンドになったのは良かったが、果たして人造人間は必要だったのかしら?
夫が蹴つまずいて、呆気なく絶命する必然性も疑問だっちゅうねん。

まぁ、成人映画としてもやるべきところはやっているし、面白かったからいいんだけど・・・。

シナリオタイトル、つまらないので、成人館タイトルを支持。なんの工夫もない在り来たりな題だけど人造人間の掌に書かれていた事でもあるし・・・。

ポレポレ東中野

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