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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「ありがとう トニ・エルドマン」

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「ありがとう トニ・エルドマン」2016年 独・墺 監督:マーレン・アーデ

ルーマニアのブカレストにあるコンサルタント会社勤務の女性イネス。仕事ばかりの忙しい毎日を送っている娘が心配でならない父親のヴィンフリートは、ブカレストを訪れる。悪ふざけが大好きな彼と折り合いの悪い彼女は、やむなく数日間一緒に過ごすことに。やっと父親が帰国してホッと一息つくイネスだったが、トニ・エルドマンという別人に成り切った彼が再びやって来る。父の真意がわからず、イネスは混乱するが……。



映画の内容を聞いて、これは今年の掘り出しものかと大いに期待して公開を楽しみにしていた1本。

おふざけが極端だけどこのウザ親父。当方も基本、能天気道化なので共感度が高いのです。
娘に「もっと楽しめ」なんてアドバイスして逆にお父さんの人生の意味を問われ絶句したり・・・



そういう存在が一生懸命もがき生きている人にアドバイスするのは禁じ手てで相手の気持ちを逆撫でするばかりなんていう経験は何度も積んできた。
しかし、本作ではそれが最終的に良い結果を産んでいる。
考えてみれば父と娘の関係は改善されたわけでも、取り戻したわけでも無い。最初から最後まで良好だったようだ。だからこれはとても良い映画だった。



そうこう言いながらスクリーン上ではやはり女優さんに目が行きます。
イネス役のサンドラ・フラー、典型的なゲルマン顔で無愛想感が役にピッタリでした。
スーツスタイルから見える尻が良いと思っていたらちゃんとヌードにもなった。しかも垂れ乳。セックスシーンはあんまりな状況。



付け歯が本当に似合うのは意外と.....



劇版がほとんどないにも関わらず、音楽の素晴らしさを垣間見せるシーンがあって、それがホイットニーの曲。

なんと上映時間162分もあったんですね。(全くそんな長さは感じないほど面白かったんですが)
監督は「カット」という言葉を持ち合わせていないようだ。やけに長い間がある。
それならイネスのまっすぐな部下である女の子のヌードはもっと見ていたかったな。

事前情報で現在のドイツとルーマニアの関係も入れておいたので理解の助けになったのは良かった。








期待ほど今年一番ってなわけに行かなかったけれど、間違いなく好きな1本。
ハリウッドリメイクはせんでええんとちゃう・・・

新宿武蔵野館


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