「禅と骨」

「禅と骨」2016年　トランスフォーマー　監督：中村高寛

へンリ・ミトワ氏は、1918年に横浜でドイツ系アメリカ人の父と新橋の芸者だった日本人の母の間に誕生する。茶道や陶芸など日本文化に造詣が深い彼は文筆活動も行い、1970年代からは京都にある天龍寺の禅僧として日々を過ごしていた。だが、80歳を前にして突然童謡「赤い靴」を映画化すると宣言し……。



「ヨコハマメリー」の中村高寛監督が久々に放ったドキュメンタリーもまた取材や撮影、製作にたっぷり時間と労力を要した力作で前作にも通じる独特の世界観が面白い。
ウエンツ瑛士の演じる再現ドラマやアニメーションも駆使して一人の変人の人生を描く。
愛があるんだか無いんだか、青い目の禅僧ヘンリー・ミトワと家族の物語。



後半にかけての何が何だか解らないドライヴ感は観ていて楽しい。

家系図への拘り、母の伝記。ただ好きだから。
そして親族の遺骨集合。
好きな事ばかりやり続けた彼だけに写真や8ミリの資料が豊富。
奥崎謙三の場合同様、付いていく奥さんが偉い。
そして次女が良い。この父にして･･･血族。





キネカ大森