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Channel: JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)
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「白く濡れた夏」

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「白く濡れた夏」1979年 日活 監督:加藤彰

木口冴子は四年もつき合っているカメラマンの久野という恋人がいた。彼には妻がいるが、ギラギラする生き方に魅かれていた。ある日、二人の乗った車が事故を起こしてしまい、冴子は妻のいる久野を帰し、一人事故現場に残った。事故の件は冴子の父親の力でなんとか示談に持ち込めそうで、彼女は湘南の別荘に引きこもって生活を始める。そこで冴子は毎日オートバイで別荘の前を走る伸次と知り合った。

8月鑑賞分
池波志乃出演のロマンポルノで以前からずーっと観たかった奴。念願かなっての劇場鑑賞。
正しく真夏に夏の青春映画を鑑賞したけれどUPし損ねて、もう季節は秋になってしまった。季節感は大事。

とにかくしーちゃんのアダルトで妖艶な佇まい(当時24歳)
夏に自分達で海の家を経営しようとする若者達のいかにもな軽薄きゃぴきゃぴ感。彼らの演技の稚拙さは返って青っぽくて問題ない。その中にあって場違いな名優・高橋明が妙に溶け込んでいて驚く。
若者たちと少しお姉いさんのセレブなアダルトむんむんの池波志乃との対比というか関係性が面白いし、しーちゃんの魅力が際立つ。



この祖母似の馬生の娘は若いのに明かにロマボ女優顔でエロい。
志ん生のかみさんもこんなにエロかったんだろうか。
金原亭馬生の最高傑作。
本人にとっては黒歴史かもしれないけど、このまま続けていればロマポ一番の名女優だったろうに。ザンネーン。

物語は冗長で、特に後半ダレた。
明らかに切れ場を逃した感。カッコ良いシーンで終わりかと思えば、そこから長い長い。
池波志乃のバイク・ダイブで終わっていれば「新・狂った果実」くらいの評価があったかも。あえて嫌ったかな。

ポルノ映画は身勝手な男目線で大いにけっこうとは思うものの、若い娘まで巻き込んでレイプ盗撮という犯罪行為。
実行犯の町のワルを、若者たちが大逆襲。海岸での乱闘騒ぎでボコボコにする復讐で全て解決っていうのはあんまりだよ。

セレブお嬢の冴子は本格機材でバイクの音を収録したり、聴覚を使うお仕事でもしてるのかな、謎だ。
レコード店員に薦められたジム・ホールがお気に入り。


伸二(南条弘二)を慕う桃子の石井雪江も初々しくって良かったけど、活動が短かったようで埋もれてる。


池波志乃だけじゃなく小川亜佐美さんの肢体も拝める。日活ロマポの魅力。







池袋シネロマン


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