「ジョージ・ハリソン/リビング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」2011年 米 監督:マーティン・スコセッシ
メンバーの中で一番年下の17歳で、リードギターとしてザ・ビートルズの一員となったジョージ・ハリスン。その後ビートルズは世界でセンセーショナルを巻き起こし、富と名声を手にした彼は、誰からもうらやまれるほどの地位を得たものの、何かが足りないと感じる。そのとき22歳だったジョージは、その後インドへの旅などを通してインド哲学と音楽に陶酔していく。
ザ・ビートルズのメンバーとして絶大な人気を誇るジョージ・ハリスンの没後10年作品として、マーティン・スコセッシ監督が手掛けた音楽ドキュメンタリー。子ども時代からビートルズのメンバー時代、さらにはソロ活動の時代といった各年代の未公開映像が見られる。リンゴ・スター、エリック・クラプトン、ポール・マッカートニーらが登場し、ジョージのプライベートな素顔にも迫ることができる貴重な一作。
ご多分に洩れず洋楽への入り口はビートルズでした。小6の頃、興味を持ち始め中学で完全に浸りました。
では4人の中で誰が一番良いかという話になると、これはもう、メインを張るジョンやポールよりも一歩後ろでギターを弾く影のあるハンサムな男に目が行くのはどうにもできない習性でありまして、ジョージ・ハリソン。と言う事になりました。
小遣いで清水の舞台から飛び降りたつもりで買った3枚組「オール・シングス・マスト・パス」、次いで「リビング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」を買うとお年玉はほとんど無くなりました。
映画「バングラデシュ・コンサート」はその後、ビートルズとの決別のきっかけになりましたが、あの時のジョージの白いスーツはともかく、その下の茶色のシャツにいたく憧れ、現在に至るまで必ず茶色のシャツは1着持つという影響まで受け、コンサートのショージのポスターとデニムのボブ・ディランのポスターまで買った。画材屋でドライマウントをしてもらうも、哀しい事に予算の関係でアルミフレームは省略のため、歪曲に反っていくポスターを天井に針金を渡して飾った。長らく眠る時にはジョージとディランの姿を見上げるという生活までしていたもんです。
しかし根っから移り気なもので、広く洋楽に触れるようになると、アフター・ビートルズのジョージの楽曲、音楽性に、リフを多様する事のみ捉えて疑問を感じ、封印してしまいました。あれはマントラの影響だったのですね。
昔のレコードを引っ張り出して聴いたりしても、「オール・シングス・マスト・パス」と「リビング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」に針を落とす事は高校以来無かったんじゃないか。
もう、ビートルズはジョン・レノンだけで良い、となってしまいました。
ボブ・ディランの「ノー・ディレクション・ホーム」で実績のあるスコセッシ監督のドキュメンタリーなら、はずれは無いだろうと久しぶりにジョージ・ハリソンに会いに行きました。
長い封印を解いての鑑賞だけに懐かしさは一入でございます。、ジョージが亡くなって10年も経ち聴くALL THINGS MUST PASSなどは感慨深いですよ。この曲、当時はアルバム・タイトルになる割に退屈に感じたものですがね。
ジョンとポールとの出会いからホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」までの第1部。休憩をはさんで、以降亡くなるまでの第2部、トータル210分という、とてつもなく長いのインタビュー構成ですが、流石マーティン・スコセッシ、巧みな編集でまったく飽きさせません。
女房をクラプトンと取りあった話など周知のエピソードですが、当事者のクラプトンとパティが生々しく語ってくれちゃったりします。
ジョージが自宅で暴漢に襲われた事件。これには恥ずかしながら、そんな事あったけかな?という記憶。いかにどうでも良くなっていたかって事。
テリー・ギリアムとエリック・アイドルも登場。エリック・アイドル、爺ぃになったなぁ。そりゃそうだわな。
音楽的にはやはりビートルズ時代の物に名曲が。
やはり音楽的に懐かしさ以上の物は大してして感じません。
ただ彼のちょっと情けない歌声やユーモア、ジョークの才には見るべき所があります。
リンゴの感動秘話なんかウルッときちゃいます。
ジョージ・ハリソンは業を克服しようと戦い、修行する人。
だからなのか晩年の彼の刻まれた皺や若い頃は魅力的だった、きりっとした眉が、なんだか怖い感じで・・・
修行や精神世界への傾倒が良い方向に現れ、友達も多く、すごく大きな方なんでしょうけどね。
どうも私としては、業を克服しようとスピリチュアルな方面に走り、修行するという方向性は苦手で。
業を肯定してくれちゃうほうが安心できるようですよ。だからダメなんだろうけど、まぁ、そんなもんでしょ。
Sunrise doesn't last all morning
A cloudburst dosen't last all day
Seems my love is up,and has left you with no warning
But it's not always going to be this grey
All things must pass,all things must pass away.
Sunset does't last all evening
A mind can blow those clouds away
After all this my love is up and must be leaving
But it's not always going to be this grey
All things must pass
All things must pass away.
all things must pass
None of life's strings can last
So-I must be on my way...and face another day
Now the darkness only stays at night time
In the morning it will fade away
Daylight is good at arriving at the right time
No it's not always going to be this grey
All things must pass, all things must pass away
All things must pass, all things must pass away...
29日の命日には久しぶりに盤に針を落としてみましょう。
オール・シングス・マスト・パス 〜ニュー・センチュリー・エディション〜ジョージ・ハリスンEMIミュージック・ジャパン発売日:2001-01-24ブクログでレビューを見る»
リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールドジョージ・ハリスンEMIミュージック・ジャパン発売日:2006-09-27ブクログでレビューを見る»
ジョージ・ハリスン (George Harrison, 1943年2月25日 - 2001年11月29日)
舞浜 シネマイクスピアリ
メンバーの中で一番年下の17歳で、リードギターとしてザ・ビートルズの一員となったジョージ・ハリスン。その後ビートルズは世界でセンセーショナルを巻き起こし、富と名声を手にした彼は、誰からもうらやまれるほどの地位を得たものの、何かが足りないと感じる。そのとき22歳だったジョージは、その後インドへの旅などを通してインド哲学と音楽に陶酔していく。
ザ・ビートルズのメンバーとして絶大な人気を誇るジョージ・ハリスンの没後10年作品として、マーティン・スコセッシ監督が手掛けた音楽ドキュメンタリー。子ども時代からビートルズのメンバー時代、さらにはソロ活動の時代といった各年代の未公開映像が見られる。リンゴ・スター、エリック・クラプトン、ポール・マッカートニーらが登場し、ジョージのプライベートな素顔にも迫ることができる貴重な一作。
ご多分に洩れず洋楽への入り口はビートルズでした。小6の頃、興味を持ち始め中学で完全に浸りました。
では4人の中で誰が一番良いかという話になると、これはもう、メインを張るジョンやポールよりも一歩後ろでギターを弾く影のあるハンサムな男に目が行くのはどうにもできない習性でありまして、ジョージ・ハリソン。と言う事になりました。
小遣いで清水の舞台から飛び降りたつもりで買った3枚組「オール・シングス・マスト・パス」、次いで「リビング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」を買うとお年玉はほとんど無くなりました。
映画「バングラデシュ・コンサート」はその後、ビートルズとの決別のきっかけになりましたが、あの時のジョージの白いスーツはともかく、その下の茶色のシャツにいたく憧れ、現在に至るまで必ず茶色のシャツは1着持つという影響まで受け、コンサートのショージのポスターとデニムのボブ・ディランのポスターまで買った。画材屋でドライマウントをしてもらうも、哀しい事に予算の関係でアルミフレームは省略のため、歪曲に反っていくポスターを天井に針金を渡して飾った。長らく眠る時にはジョージとディランの姿を見上げるという生活までしていたもんです。
しかし根っから移り気なもので、広く洋楽に触れるようになると、アフター・ビートルズのジョージの楽曲、音楽性に、リフを多様する事のみ捉えて疑問を感じ、封印してしまいました。あれはマントラの影響だったのですね。
昔のレコードを引っ張り出して聴いたりしても、「オール・シングス・マスト・パス」と「リビング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」に針を落とす事は高校以来無かったんじゃないか。
もう、ビートルズはジョン・レノンだけで良い、となってしまいました。
ボブ・ディランの「ノー・ディレクション・ホーム」で実績のあるスコセッシ監督のドキュメンタリーなら、はずれは無いだろうと久しぶりにジョージ・ハリソンに会いに行きました。
長い封印を解いての鑑賞だけに懐かしさは一入でございます。、ジョージが亡くなって10年も経ち聴くALL THINGS MUST PASSなどは感慨深いですよ。この曲、当時はアルバム・タイトルになる割に退屈に感じたものですがね。
ジョンとポールとの出会いからホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」までの第1部。休憩をはさんで、以降亡くなるまでの第2部、トータル210分という、とてつもなく長いのインタビュー構成ですが、流石マーティン・スコセッシ、巧みな編集でまったく飽きさせません。
女房をクラプトンと取りあった話など周知のエピソードですが、当事者のクラプトンとパティが生々しく語ってくれちゃったりします。
ジョージが自宅で暴漢に襲われた事件。これには恥ずかしながら、そんな事あったけかな?という記憶。いかにどうでも良くなっていたかって事。
テリー・ギリアムとエリック・アイドルも登場。エリック・アイドル、爺ぃになったなぁ。そりゃそうだわな。
音楽的にはやはりビートルズ時代の物に名曲が。
やはり音楽的に懐かしさ以上の物は大してして感じません。
ただ彼のちょっと情けない歌声やユーモア、ジョークの才には見るべき所があります。
リンゴの感動秘話なんかウルッときちゃいます。
ジョージ・ハリソンは業を克服しようと戦い、修行する人。
だからなのか晩年の彼の刻まれた皺や若い頃は魅力的だった、きりっとした眉が、なんだか怖い感じで・・・
修行や精神世界への傾倒が良い方向に現れ、友達も多く、すごく大きな方なんでしょうけどね。
どうも私としては、業を克服しようとスピリチュアルな方面に走り、修行するという方向性は苦手で。
業を肯定してくれちゃうほうが安心できるようですよ。だからダメなんだろうけど、まぁ、そんなもんでしょ。
Sunrise doesn't last all morning
A cloudburst dosen't last all day
Seems my love is up,and has left you with no warning
But it's not always going to be this grey
All things must pass,all things must pass away.
Sunset does't last all evening
A mind can blow those clouds away
After all this my love is up and must be leaving
But it's not always going to be this grey
All things must pass
All things must pass away.
all things must pass
None of life's strings can last
So-I must be on my way...and face another day
Now the darkness only stays at night time
In the morning it will fade away
Daylight is good at arriving at the right time
No it's not always going to be this grey
All things must pass, all things must pass away
All things must pass, all things must pass away...
29日の命日には久しぶりに盤に針を落としてみましょう。
オール・シングス・マスト・パス 〜ニュー・センチュリー・エディション〜ジョージ・ハリスンEMIミュージック・ジャパン発売日:2001-01-24ブクログでレビューを見る»
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舞浜 シネマイクスピアリ